スキーショップに行こう6
Written by しんたろうさん

 

僕は32歳の時、嫁さんに連れられて、赤倉スキー場ではじめてスキーを体験しました。

平地で歩き方を教えられた後、いきなりリフトに乗せられ、頂上から転げ落ちる様に滑り、何とかリフト乗り場までたどり着いてはまたリフトに乗るという、スパルタ教育を受けました。このパターンの教わり方をした人は、たいがいスキー嫌いになると聞きますが、僕の場合はなぜかスキーにはまってしまいました。(マゾではありませんよ・・・) でも、仕事の都合もあり、1シーズンに4〜5日滑るぐらいで3年が経過し、まだまだ超初心者スキーヤーです。昨シーズン、何とか板が平行にそろってきたので、4年目の今シーズンはもう少し滑る機会を増やそうかと思っています。


用具は(ウエアも)すべてもらい物でしたが、昨年愛用のブーツが壊れ、今年はブーツを買おうと思っていたところに、
YukioさんのHP(スキーショップに行こう)に出会いました。うちの嫁さんは、10年以上の経験者(途中ブランクもあるリゾートスキーヤー)ですが、長年いろんなショップで探しても、合うブーツがなくて(どうしても当たる部分がある)、Yukioさんと同じように、激痛に耐えながら滑っていました。だから、”スキーショップに行こう”のページの冒頭部分にはとても共感し、早速”ヤマトスポーツに行こう!”ということになりました。

幸い、自宅から電車を使って1時間もかからない場所だったので、気軽に行くことができました。HPを読んでの予備知識では、「入りにくい店なのかな?」とか、「店のおじさんは、気むずかしい人なのかな?」などと想像していましたが、実際行ってみると、意外と大きな店構えで、入りにくい感じはしませんでした。でも、店に入ってみると、一種独特の雰囲気があり、確かに一人では入りにくいかも知れませんね。


店のご主人はとても気さくな方で、HPに書いてある通り、いろんなことを教えてくださいました。カービングスキーについての解説、コブの滑り方(これは、嫁さんに対してですが)等々とても勉強になりました。はじめ、
「お兄ちゃんは、このお姉ちゃんの師匠か?」と聞かれましたが、「逆です。このお姉ちゃんが、ぼくの師匠なんです」と答えました。

嫁さんのブーツは、足を見るなりすぐに”これが良い”と選んでもらい、当たる部分の調整をしてもらいました。嫁さんの足は、かなり特殊な部分が出っ張っており(踝の後方に、もう一つ踝がある様に骨が出ている)、「ここが痛いんです」と見せると、「ええ〜何したん?これ?」と、ご主人。「生まれつき、こんな足なんです。」と嫁さんが答えると、びっくりしておられました。なかなか痛い部分をうまく伝える事ができず(今までのショップでは、これがうまくできなかった?)、何度か調節(シェルを出してもらいました)を繰り返してもらいましたが、彼女は生まれて初めて”痛くないブーツ”を手に入れました。

ブーツの調整をしてもらっている間に、スキー板も選んでもらいました。”ある程度の技量はあるだろう”ということで、アトミックのカービングモデルを選んでもらいました。はじめ、板は買うつもりはなかったのですが、ご主人のカービングモデルの説明を聞いているうちに、嫁さんはめっちゃほしくなった様で、結局買うことになってしまいました。ついでにストックも買おうとしたのですが、もう少しうまくなり、手首のスナップを利かせるようになったらカーボンの良いものを買えばいいと、アドバイスを受けました。


こうなると、そばで見ていた僕も買いたくなるのが人情です。
どうせブーツは壊れていたので、買う必要があり、僕のブーツも選んでもらうことになりました。僕の場合、もともとブーツで悩んでいたわけではなかったので、「そう簡単な足ではないな」と言われながらも、選んでもらったブーツがぴったり合い、痛いところもなく、デザインも気に入ったので、即決してしまいました。(調整の必要はありませんでした。)

もう、この勢いで、板も・・・・となるのは当然の成り行きで、とうとう僕の板も買うことになってしまいました。僕の板もアトミックのカービングモデルですが、嫁さんのよりは初心者向けで、値段も安いものでした。ビンディングも、嫁さんが買ったものより初心者向けのものにして、うまくなったら高いものに買い換えればいいとアドバイスを受けました。


結局、夫婦でブーツ、スキー板、ビンディング、を各2セット買ってしまいました!!!
手持ちの現金がなく別の用もあったので前金だけ払い、後日、車で受け取りに行くことになりました。お金を払ってからも、いろいろスキーのお話を聞かせていただき、お店のご主人は本当にスキーが好きな人だと感じました。体力を維持するために、ひまな時はウォーキングマシン(よく、テレビショップで見かける、足踏み式のやつ)に乗ってトレーニングしているとのことで、スキーは只の娯楽ではなく、ハードなスポーツとしてとらえておられるのだなと感じました。

その後、残金を払いに行った時にはシーズンも間近になって、お店はお客さんでにぎわっていました。忙しそうだったので、ほとんどお話はせずに商品だけ受け取って帰りました。


「新しい板とブーツ、これからのシーズンが楽しみです!!今シーズンは、がんがん滑るぞ!!」(しんたろう)

「やっと、痛くないスキーができそうでうれしい!!休憩時間が短くなるので、体力をつけておくように!!」(師匠)

 

 

1999年12月6日アップ

 


 

ショップレポート&ゲストエッセイへの投稿ありがとうございました!
僕も、初めて店に入ったときは、どんな店かもわからず、板もブーツもさらさら買う気もなかったのに、
気がつけば衝動買いしてしまった経験をしていますので、この情景はとてもよくわかりますね
別に買いなさいとも言われていないのに、買ってしまうという。。。(笑)

ストックの話で思い出しましたが、このショップは、必要のないものは絶対と言っていいほどすすめてきません。
以前、僕もカーボンの細くてかっこいいストックを買おうとしたのですが、
「普通のストックが今あるんだし、これを買っても、ゆきおさんのように一日中滑り倒す人は、すぐに折ってしまうだけです。どうしても欲しいというんだったらいいけれど、今のところは買う必要はないし、今あるもので十分ですよ」といって、買わないように説得されてしまいました(笑)
そういうお店だから、安心してすすめられるショップなんでしょう。。。

でも、夫婦でスキーを楽しめるって、ほんとうにいいですね
共通の趣味があるっていうのは、なんか、とってもいい感じですね!!
最後のコメントが、とってもなごやかな気持ちになります。
投稿していただいて、本当にありがとうございました

Snowman-Yukio