ロマンチックスキーの勧め


 

いつも、いつもガンガン滑っていると寂しくなることありませんか?そんな人にはこんなスキーもあるのよっていうお話です。

師走に入った12月初旬
1月24日は彼女の誕生日。今年は冬山で迎えようと思いつつ、スキー場の選択をする。
「よし今年は決めるぜ!」と心に誓いながら(何を?)

条件1
 彼女のスキーレベルを考えると緩・中斜面が多い所で、私が滑っても満足できる所。
 スキー場での誕生日だから、なるべく非日常性が満喫できること。当然、近場はNG。

条件2
 快適にスキーがしたいから週末でも空いてる所で大きなスキー場。
 リフトも高速デッチャブルが多く設置されているスキー場。

条件3
 ホテルは誰もが知ってるネームバリューのあるホテルのこと。
 当然、ゲレンデまで0分、部屋の窓からもスキー場が見えること。

条件4
 夕食にもこだわりたい。フランス料理かそれに準ずる料理が食せること。夕食時にワインで乾杯できれば尚よし。
 そしてこれが最重要!バースデーケーキが予約できること。

条件5
 これが超難関!できればダブルルームを予約したい。(俺は何を考えとるんじゃ!)
 でもこれは不可能だった。どっかにありましたら教えてください。

この条件を基にあれこれ考える。近場はNGと言いながら2・3日のスキーではあんまり遠くにも行けない。本当はルスツか安比がいいんだけれど・・・・
そこで候補に上がったのは

1.苗場 2.志賀 3.栂池

各スキー場共一長一短がありますが、ゲレンデの混雑度や規模、選択できるホテルの多さで志賀高原に決定。ホテルはプリンスホテルに決まり!(私をスキーに連れてって、そのまんまやないか!)

これで行く所は決定。次は自分の下準備。

1:スキーの足前強化
  やっぱりスキーをするんだから彼女の前ではカッコよく滑りたい。
  ボーゲンなんて死んでもできない。”秘密練習開始!”

結果...2回スキーに行っただけ(-_-メ);

2:体力強化
  1日滑って、ホテルでバタンキューじゃ男が廃る。
  特別な夜にするためには男はタフじゃないとダメ! ”トレーニング開始!”

結果...腹筋3日坊主(-_-メ);

3:マテリアル変更
  最新モデルとまではいかなくてもお古のウエアや板じゃちょっとまずい。彼女に「格好良い!」って言われるために”ボーナス注ぎ込み”

結果...ちょっと待てスキーに行く金は!・・・買ってしまった。

4:自家用車の冬支度

  二人でスキーに行くなら絶対に車!でもエンコしたりスタックしたら台無し。スタッドレスに付け替えて、キャリアを付けて、オイルを替えて、ウオッシャー液を替えて、チェーンはすぐに着けれるようにひたすら練習!練習!

結果...またまた金が・・・

  チェーンの練習は人目につかない所でやりましょう。そうでないとアホ呼ばわりされます。

5:プレゼント
  誕生プレゼントは彼女の欲しがってた***。でもそれは表向き。ポイントを稼ぐには何気ないセカンドプレゼント。
  これ結構ポイント高いです。本当に何気ない物でいいんです。例えばデートで買い物なんかして彼女が「これ可愛い!」 って言った物ってありますよね。そんな物を覚えといてあげるんです。金額なんて関係ありません。)

結果...もう完全な貧乏(-_-メ);

よし!自分の準備もOK? 後はスキーの日を迎えるだけ

深夜2時、350km先の志賀高原を目指してスタート。彼女の寝顔を横にひたすら志賀まで走る。そう言えば2日間で2400kmを走った体験をしてから、長距離運転はお得意となった。天職は運転手か?と思いながらひたすら走る。心配したチェーン取付もOK。彼女の頼もしそうに見る目に、練習したかいがあったと心を撫で下ろす。

スキー場はあいにくの雪。ピーカンを期待していたが、その分新雪は楽しめそう。でも、今日はガツガツ滑ってはいけません。彼女のペースに合わせて滑りましょう。当然、コースは全て頭に叩き込み、間違ってもコブコブ急斜面に導かないようにしましょう。僕とスキーに行くとこんなに楽しいんだよって、気持ちにさせるように努力しましょう。特に、志賀高原と言えば、ゲレンデサーカスですが、私の場合も焼額と一ノ瀬、タンネの森程度にしました。またスキーも教えてあげることも忘れずに(自分がヘタでもいいんです。)

時には景色を楽しんだり、写真を撮ったりして優雅に遊びましょう。

コーヒーブレイクやランチにも気を遣いましょう。できるだけ、一流ホテルのレストランやラウンジを利用しましょう。私の場合は、プリンスホテル南館のコーヒーラウンジを利用しました。(彼女のリクエストで2日連チャン)ここはレアチーズケーキが絶品です。(確かにホテルのラウンジは高いです。サービス料も取られますし、でもその分だけ優雅になれます。)他には奥志賀高原ホテルが御勧めです。ランチは当初、丸池観光ホテルの本格中華料理を考えていましたが、昼までにそこまで移動できずに断念しました。仕方なく一ノ瀬のレストランとなってしまいました。

食事後もすぐに滑らずデザートでも、本当に今日だけは特別なんですから

昼過ぎには雪もやんで結構いいコンディション。かんばって滑りましょう。

さて日も暮れていよいよディナータイム。今日だけはナイタースキーはNGです。ランチと同じで、ここでも異変発生!ディナーは「フランス料理だワインで乾杯!」のはずがランチで中華が食べられなかったのが災いして、ディナーは中華になってしまいました。幸いプリンスホテルには獅子という中華レストランがあるので、料理の味には文句ありませんが、それにしてもまさかディナーが「中華料理だ飲茶で乾杯!俺はビールで君ウーロン」なんて・・・・でも美味しい。これはこれでよかったのかもしれません。一つのお皿を二人で囲む。気取った感じはありませんが逆に会話がはずみます。

さてディナーから戻るといよいよ今回のメインイベントです。時間指定が出来なかったので、バースデーケーキは自分で取りにいかないといけません。でもばれるのは避けたい。そこで部屋の前まで来てから自分だけが朝食を食べるレストランのメニュー確認をするなんて言って出かけました。(なんて下手な嘘だ!)そして、ケーキを持って登場です。部屋の明かりを消して、カーテンを開ければ、ナイタースキーの照明が部屋の中を照らします。うまい具合に外は雪、これはなかなかのシチュエーションです。ロウソクに火を灯し、あとはたった一言「誕生日おめでとう」これで十分です。突然のケーキにびっくりした彼女にロウソクを消すように促し、メインのプレゼントを手渡します。もう彼女の眼はウルウル状態です。でもこれでは終わらせません。ここで決め!は前にも書いたセカンドプレゼント。そこには涙して抱き着く彼女と、自分の作戦に酔う私がいました。そして二人は・・・・・・・・・・

もうこれ以上は書けません!

その後は飲み物で乾杯してケーキをおいしく食べました。
そして来年は北海道に行こうと約束する二人でした。
まだまだ夜はこれからです。・・・・・・・・・

いかがですか。お恥ずかしいながら、これが2年前に行ったスキーです。先シーズンは栂池で一週間遅れの誕生日を迎えました。とは言ってもケーキもプレゼントも渡してしまってありませんでしたが、フランス料理とワインで乾杯しました。そして3月には約束通り、北海道はニセコに行ってきました。今年の予定はまだ未定ですが
2月の末くらいに1週間程、志賀高原に行こうかなっと計画しています。またあのプリンスに・・・・・

男33歳まだまだ青春です。