心の貯金 - 骨髄バンク - に行こう!

 

 2000年10月18日、骨髄バンクにドナー登録しにゆきました。HPで骨髄バンクのリンクをはっておきながら、ずっと登録に行けずにいたのですが、仕事の合間にちょいとおさぼりして、骨髄バンクの登録をやってきました(社長には内緒ですよ^^;)

 僕の場合は大阪城の近くにある、JR環状線と地下鉄・森ノ宮駅の近くの日本赤十字センターの献血センター(?)で登録をしました。本当は数日前から登録しておかないといけないのですが、平日であるために、僕の場合は時間があるときに思い立ったときでないとダメだったので、即日で登録をお願いしました。なんとか承諾していただいて、30分後に登録センターにゆきました。

 まずは、一番はじめは登録だけですので、ドナー登録から実際の骨髄移植までと、さらにその後のドナー登録者へのケアなどの説明ビデオを見せていただきました。内容は、かなり具体的で、15分程度のビデオを見るだけで一通りの流れが理解できます。そのあとは、丁寧な補足説明があって、疑問点を聞いたりして、納得できたら書類に記入し、登録申込書にサインをします。それからは、血液を10CC程度採取され、登録終了となります。ドナー登録にかかる所要時間は約1時間。ちなみに、僕が行ったところは、無料のカップコーヒーやジュース、お茶などのサービスがありました ^^

一番はじめの登録は @ビデオ鑑賞 A質疑応答と書類記入 B10ccの血液採取 Cお茶休憩 と約1時間程度で終わります。

 

 

 2003年9月末現在、骨髄バンクでは、現在ドナー(提供)登録をされている方は約17.5万人です。長い歳月をかけ、提供を待っておられる患者さんのための目標の30万人に、やっと半分を越えたところです。

 また、日本は先進国の中でもなぜか登録者率が低く、国別人口比の登録者数も、実質の登録者数でさえも、アメリカやヨーロッパはもとより、日本よりも人口の少ない台湾、韓国などにも及ばない状態です。ちょっとこれはさみしいものですね。。。

 ちなみに、日本の人口の約2倍であるアメリカのドナー登録者は、日本の登録者のなんと23倍の約300万人
また、日本の人口の約6分の1から5分の1の台湾は、なんと日本のドナー登録者を軽く上回る16万人以上
先進国と呼ばれる国として、こういった形でのボランティアは活動に関しては、日本はほんとうにさみしい状況です。

 

 

 ちなみに、現在のドナー登録者データは(2003年9月末)、

累計の移植希望者(患者さん)数は14,969人  現在の移植希望者数は2,283人  移植完了数は5,116件  

です。ということは、累計移植希望者数14969人−(希望者+移植完了者合計)7399人=7570人。この7570人という人数というのは、ひょっとしてかなしい結末を意味するのではないでしょうか。。。

 

格闘技 K-1王者 アンディ・フグ 2000年8月 急性前骨髄球性白血病のため急逝

 

 よくテレビや映画館で、人の命を救うドラマや映画を見てこころから感動したことがあります。僕は思うのですが、もし自分の骨髄液を使ってもらって、見も知らない人の人生をよいものにできるなら、こんなにすばらしいことはないですね。僕が提供できるもので希望を与えることができ、また人の命を救うことができたとしたら、誰に賞賛されるわけでもないけれども、自分にとって、とてもうれしいことです。

 僕は昔、母が病で倒れたとき、自分のもっているものすべてを投げ出してもいいから母を救いたい、また、誰でもいいから母を救って欲しいと強く必死に願い続けていました。結局はかなわない事だったのですが病(やまい)は違っても、そんな思いを持つ人が、この世の中にはほんとうにたくさんいると思うのです。そして、骨髄移植という機会さえあれば、その命を失わずに生きてゆける人たちがたくさんいるのです。

 


おじいさんの願いは、たったひとつ
かわいい孫に未来をプレゼントしてあげたい。。。

 

 僕の体内にあるわずかなものだけで、その方たちのこころにひとすじの命の光が射せることができるなら、また、僕の生きているあいだのわずかな時間を提供するだけで、一人のとうとい命が救えるなら、こんなにすばらしいことはないと思います。ぜひとも、僕も一人の骨髄提供者になって、人の命を救う事ができればいいなと思っています。

 


日本骨髄バンクのポスターより 誰かがこのかわいくて笑顔いっぱいの女の子を救ったのですね

 

 骨髄バンクでは、最近伸び悩み気味ドナー登録者を求めています。自分の存在が、人の命を救う存在に変わるかもしれないのです。できましたら、みなさんも一度ご検討してみてください。

 

 財団法人 骨髄移植推進財団 日本骨髄バンク 

  応援しよう!  骨髄ドナー登録キャンペーン

 

  日本さい帯血バンクネットワーク

 臍帯血(さいたいけつ)とは、あかちゃんのへその緒や、母親の胎盤にある血管中の血液のことです。 ほとんどが捨てられているこの臍帯血を移植することによって、血液のガン「白血病」などを根本から治療することが出来ます。ドナー(提供者)への負担もなく、骨髄移植より簡単・安全な治療法です。

 臍帯血移植の利点は、造血細胞の増殖能力高く異常反応が少なく白血球型が一部不適合でも移植可能で出産数の1割採取で全ての白血病児が救うことができます。臍帯血移植は、採取量が少ないために、大人への移植は難しく、主に子どもの白血病などが対象です。

 

 

 

2000年10月27日アップ  2000/11/28 加筆修正   2001/2/03 加筆・画像追加
数値データは、2003年8月最新データに変更