ANABANTOIDS (Labyrinth Fish)

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ドワーフグーラミィを含めベタやグーラミィ等はアナバンティッド(Anabantoids)と言われ「アナバス目」に分類され、
ほとんどの種類が東南アジアの熱帯域に生息しています.
熱帯雨林を流れる細流・池・沼等に棲むため、季節によっては水が少なくなり水中の溶存酸素量が欠乏した状態に
なることが多いことから、特別な補助呼吸器官を身に付けていて、水面から直接空気を取り込んで酸素を血液中に
取り入れます.
この補助呼吸器官が迷宮器官(ラビリンス器官)と呼ばれることから、彼らはラビリンスフィッシュ(Labyrinth Fish)とも
呼ばれます.
空気呼吸が出来ることから、エアレーション(水槽に良くあるブクブクを出す装置)は不要で、熱帯魚ショップのベタは
特に運動量も少ないため小さな瓶に入れられ売られていますが、この状態は「生きていける」というだけで水質悪化を
考えれば他の熱帯魚と同様に水槽で飼いたいものです.

また、卵を産みっ放しの種類が多い魚の中で、この仲間は卵が孵化して自由に泳げるようになるまで親が世話をする
という珍しい繁殖方法を行います.
オスが口から出した泡で水面に作った巣の中に卵を付着させて世話を行うバブルネスト・ビルダーと、オスが自分の
口の中に卵を入れて世話するマウス・ブリーダーがいます. (ドワーフグーラミィはバブルネストです.)

他種には比較的温厚な性格と言われますが、同種に対しては縄張り意識も強く、ベタのオスはどちらかが死ぬまで
ケンカをするため混泳(同じ水槽内で飼うこと)はできません. (ベタは別名「闘魚」とも呼ばれます.)
水質は弱酸性〜中性の軟水を、水温は26℃前後を好み、人口飼料も良く食べ丈夫で非常に飼い易い種類です.

このページでは、触覚のような腹ビレが特徴的なグーラミィの中でも小型(ドワーフ)のグーラミィを載せてみました.
この種類のオスは数ある熱帯魚の中でも屈指の美しさを誇ると言われますが、メスは地味なものが多いです.

「Var.」と表示されている種類は、全て改良品種です.

Genus Colisa (Dwarf Gourami)
 
サンセット(オレンジ)ドワーフグーラミィ (♂)
学名:Colisa Lalia Var. 体長:約6cm
  サンセットドワーフグーラミィ (♀)
 
ドワーフグーラミィ (♂)
学名:Colisa Lalia 体長:約6cm
  ドワーフグーラミィ (♀)
ネオンドワーフグーラミィ (♂)
学名:Colisa Lalia Var. 体長:約6cm
 
コバルト(パウダーブルー)ドワーフグーラミィ (♂)
学名:Colisa Lalia Var. 体長:約6cm
  コバルトドワーフグーラミィ (♀)
 
レッドグーラミィ
学名:Colisa Labiosa Var. 体長:約5cm
  ゴールデンハニードワーフグーラミィ
学名:Colisa Sota Var. 体長:約4cm

Genus Sphaerichthys
チョコレートグーラミィ
学名:Sphaerichthys Osphromenoides Osphromenoides 体長:約5cm

アナバス目分類

参考文献: Toropical Fish Collection 5 ANABANTOIDS ベタ・グーラミィ
ProFile100 VOL.04 ワイルド・ベタ&小型グーラミィ総論
【ピーシーズ版】アクアリウム入門  (いずれもピーシーズ刊)

  

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