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■薬物相互作用とは?
複数種類の薬を同時に服用すると、単独で用いた場合と較べて、作用が低下したり、逆に増強したりすることがあります。これを薬物相互作用といいます。薬物相互の組み合わせは無数にあり、未知のことも多いのが実情です。医師や薬剤師は、処方する薬剤の相互作用について熟知している必要があります。ピルと他の薬剤を複数の医師がそれぞれ別に処方していても、相互チェックができるようになっています。ところが、この書き方がすごく不親切で、チェックが十分できない事態が生じています。たとえば、「胃腸障害」としか記述がないとします。この記述からピルの吸収が不十分になる恐れがあると読みとるのは難しいこともあるわけです。このページでは薬物相互作用について調べる方法を解説しています。■ピルと相互作用のある薬 市販薬(薬屋さんの薬)については相互作用のある薬はありません。また、塗り薬など外用薬についても心配いりません。
「おくすり110番」のサイトにあるハイパー薬事典に行きます。名前と記号のどちらでも検索 できるようになっています。薬が検索できると、右端に「系統」という欄があります。これが「薬効分類名」になります。 ハイパー薬事典にある「系統」が下の「薬効分類名表」にないか探して下さい。あれば、相互作用のあるお薬です。どのような相互作用があるのかは、表の中の薬効分類名をクリックするとわかるようにしています(仮運用中)。薬効分類名表 以下の薬剤と一緒に服用すると、ピルの成分が十分に吸収されないことがあります。しかし、個人差も大きいので必ずピルの吸収不全が起きるというわけではありません。ピルの吸収不全が起きると不正出血がしばしば現れます。以下のお薬とピルを同時に服用していて不正出血が起きたら、ピルの成分が十分に吸収されていないサインです。他の避妊法を併用するなどの対応が必要です。不正出血が起きなくても、吸収不全になっている可能性はあります。注意が必要です。 ●テトラサイクリン系抗生物質 広範囲の感性菌による感染症に有効。風邪からニキビまで多種の疾病に処方されることがあるので要注意。■以下の薬剤の作用を増強させる恐れがあります ●副腎皮質ホルモン(プレドニゾロン等) 酢酸パラメタゾン デキサメタゾン トリアムシノロン ベタメタゾン 酢酸ベタメタゾン・リン酸ベタメタゾンナトリウム 酢酸トリアムシノロン ベタメタゾン・d コハク酸ヒドロコルチゾンナトリウム酢酸プレドニゾロン 酢酸メチルプレドニゾロン テブト酸プレドニゾロン リン酸プレドニゾロンナトリウム プレドニゾロン メチルプレドニゾロン 酢酸デキサメタゾン メタスルホ安息香酸デキサメタゾンナトリウム トリアムシノロンアセトニド リン酸ベタメタゾンナトリウムリン酸デキサメタゾンナトリウム 酢酸ハロプレドン パルミチン酸デキサメタゾン 酢酸ベタメタゾン・リン酸ベタメタゾンナトリウム■以下の薬剤の作用を減弱させる恐れがあります ●インスリン製剤(血糖降下剤)■ピルとの併用で月経異常が現れたとの報告がある薬剤 ●塩酸テルビナフィン■その他(工事中) ●乳癌及び子宮体癌の治療に用いられる酢酸メドロキシプロゲステロンは、ホルモン剤との併用禁忌の記載がある。 |