7月5日

   National League 

NEWYORK METS  VS  CHICAGO CUBS

  ニューヨーク・メッツ    VS   シカゴ・カブス   

Shea Stadium  NewYork , NY


8時過ぎに起床。妻は少し先に起きていた。シャワーを浴びて、昨日ジュニアーズから持って帰ってきたビーフサンドとポテトを食べた。ドアの下にホテルからの請求書が届いていたが、利用してない駐車場の使用料が含まれていた。出かける前にフロントへ寄って請求書のクレームを言い、駐車場代を消してもらった。3日間だと45ドルにもなるので大きい。9時半にホテルを出て、歩いてフルトン・モールへ行った。時間が早かったので閉まってる店も結構あったが、衣料品店を中心に何店か見て回った。Tシャツなどはバッテリーパークの屋台よりも、安くてデザインも豊富だった。値段の割に質も悪くなかったので、お土産用に沢山買った。フルトンの一本北のウィローバイ通りWilloughby St.も何店か寄って、ビールと食料を少し買って荷物を置きに一旦ホテルへ戻った。

11時15分に再び出発。ジェイ駅からA線でマンハッタンへ向かう。昨日まではパットに付いて行ったので、この日初めてカードを買った。路線も自分で確認しなくてはならない。思っていたよりも不慣れな自分に気付く。34丁目駅PennSta.34St.で下車。階段を上がって地上に出たのは混雑した交差点だった。地図を見ても方角が分からなくて悩んでしまったが、勘で歩いてくとマジソン・スクエア・ガーデンMadison Square Gardenがすぐに見えてきた。大きな円柱の建物に、派手な掲示板がカッコ良かった。各種イベントやスポーツの試合会場として利用されているが、地下は長距離列車が発着するペンシルベニア駅Penn Stationになっている。

その横を通る33rd St.を東に進み、隣りにあるはずのスポーツ・オーソリティーに行こうと思ったが、ガイド本に書いてある一角を一回りしても、どうしても見付からず諦める。そのまま更に東に行くと、エンパイア・ステート・ビルEmpire State Buildingに着いた。離れて見ると一際目立つビルも、真下からでは「ここがそうかな?」と一発では自信が無い。それに幅の大きさは他の建物とそれ程変わらないので、壁沿いを歩いても、特に見上げなければ目立つ存在ではなかった。中に入ると緑色の大理石の壁に囲まれたロビーは、人が多くいるわりに落ち着いた感じがあった。写真などが展示してあり、案内や売店もあった。グルッとすぐに一回り出来る事からも、建ってる面積はそれ程では無いと感じた。

案内で聞いてエスカレーターで地下に降りると、チケットを買う行列が延々と続いていた。最後尾に並んだが列が動くのはとても遅い。徐々に動きようやく通路の一つ目の角を曲がったが、次の通路も全部行列で、先頭を見る事は出来なかった。時間が勿体無いので来た事を少し後悔したが、今まで並んだのを無駄にするのも嫌なので大人しく並んでいた。暫くしてチケットの窓口のある部屋に入れた。しかし部屋の中もロープが張られ、クネクネと列は続いていた。何台もあるモニタにはチケットの種類の説明を映していた。市内観光のバスとのセットもあるようだ。約50分かかったが、ようやくチケット(9ドル)を買う事が出来た。と思ったら次はエレベーターに乗る列が待っていた。荷物検査もあり乗るまでに更に20分。一旦80階まで上がり、乗り継ぎで86階へ。

エスカレーターを降りて、帽子を飛ばされないように外へ出ると、柵沿いに大勢の人が眺めを楽しんでいた。人数を調整して上げているのだろうか?思ったよりは混雑してない。灰皿もあったのでタバコを吸った。長いこと室内に閉じ込められていたせいもあるが、ここでの味は格別だった。向きを変え南側へ行くと、霞がかったロウアーマンハッタンとブルックリンが見えた。「ホテル見えるかな?」と、ありふれたセリフを言いつつもニューヨークに居る事を最も実感している時間だった。他の観光客とも写真を撮って貰ったり、撮ってあげたりしながら、クイーンズ方面、ニュージャージー方面もゆっくり眺める事が出来た。

展望コースは更に上の102階にもあるようだが、この時の私達は何の疑問も持たずに、ここがテッペンだと思って満足しきっていた。私達のチケットで102階まで行けたかは定かでないが、後で知ってからチョット後悔した。下りは1階までの直通エレベーターに並んでいる人も多かったが、比較的若い人は80階まで階段で下りるコースを選んでいたので、私達も後に付いて行った。80階から1階へのエレベーターは待たずに乗ることが出来た。のどが渇いたので1階の売店で水を買ったら、店員は日本語で「ドモ、アリガト」。

建物を出て5番街5th Av.を少しだけ通り、一本東のマジソン街Madison Av.にあるヤンキース・クラブハウスNY Yankees Clubhouseへ向かった。マジソン街は高級ブティックが多く、大人の雰囲気だとガイド本に書いてあったが、買い物袋を持った人でとても混雑していた。ヤンキース・クラブハウスの中に入ると、それ程広くはなかったが、商品はゆったりしたスペースで飾られていて、普通のグッスショップに比べて落ち着いていた。衣類は人気選手に混じって、過去の名選手の物も置いてあったが、人気球団なので日本でも入手出来そうな品が多いような感じがした。それから他球団選手のグッズは野茂、イチロー、佐々木と日本人選手ばかりなのでチョット驚いた。きっと日本からの客も多いのだろう。私はクレメンスRoger Clemensの本とサブウェイシリーズのバッチと小物を少々買った。店員は「ドウモ!」と言ってくれた。

そこから北へ向かって42丁目まで歩いていった。歩道は人の波が続いていたが、見た感じでは9割方が観光客と言った感じだ。喫煙も「厳しいのかな?」と思っていたが、交差点にはたいてい大きなゴミ箱の上に吸殻入れがあり、歩きながら吸ってる人もけっこう居た。42丁目を通り過ぎて路地に入り、44丁目付近にあった旭書店と言う日本の本屋さんに入った。大した目的も無く入ってしまったが、日本語の活字が沢山あると落ち着く。店員も日本人だ。

本屋から何軒か先のコージー・サンドイッチCosi Sandwich Barに入った。この店はガイド本にも載っていて、野菜、チキン、チーズなどを自家製の薄いピタに包んだサンドイッチは有名だそうだ(東京にも1店舗あるそうです)。店内に入ってすぐの巨大な釜は火が燃えていた。並んでる食材を見ながら注文すると、目の前で作ってくれる。カウンターの向こうに20卓ほどのテーブル。照明はチョット薄暗いが、奥はユッタリと広いスペース。客は私達の他には3〜4組しか居なかったので、人込みでの疲れから解放された気分。カレー風味のチキンのサンドイッチもとても美味しかった。サンドイッチ2個と飲み物も含め18ドルだった。

そこからグランド・セントラル駅42nd-Grand Centralへは歩いて2〜3分で、7路線の電車に乗ってシェイ・スタジアムに向かった。電車はガラガラではなかったが、座席には余裕があり私達も楽に座れた。途中の駅では乗り降りする人も少ない。半分ほど来たろうか、後ろの車両からギターとアコーディオンを持ったカントリー・ウェスタンっぽい服装の2人組が移ってきた。彼らは車両の中ほどで突然演奏をはじめ、ギターの男が歌いだした。メキシコ音楽だろうか?楽しそうな曲だ。ゆっくり歩きながら私達の前に来たので写真を撮った。2曲歌って帽子を取ってチップを貰いに回っていたが、知らん振りする人や、寝たふりする人が大半だった(払ってる人も居ます)。私達は写真を撮った手前、2ドルを帽子に入れてやった。次の駅で彼らは降り、また反対方面に乗って行くようだった。

5時少し前にシェイ・スタジアムに着いた。試合開始まではかなり時間があるので、駅もまだガラガラだった。橋の上の売店も閉まっていた。球場もまだ開門してないので、私達は球場の周りを一回りする事にした。ピクニックエリアは隙間が空いていたので、中を見る事が出来た。レフト観覧席の真裏だが、ここから試合を見る事は出来ないようだ。その隣りには子供用の遊技場があり、大きなメッツの帽子のスベリ台もあった。そこから3塁方向に暫く歩くと、大きな通用口の前に通行用の仕切りが立っていて、15〜20人のファンがそれを取り囲んでいた。スタッフも2〜3人いて見張ってる感じだったので、関係者用の入口だろう。一人の子供に「だれか来るの?」と聞いたが、「分からないよ」と言う答え。私達も15分ほど待っていたが、通ったのは報道関係の人が5人くらいだけだった。

正面入口に戻ると開門していたのでパットから貰ったチケットで入場した。時間が早いせいか、レベル毎にチケットをチェックする係が居なかったので、一番グランドに近いフィールド・レベルのエリアへ行ってみた。グランドではメッツの選手が打撃練習の最中だった。1階からだと電光掲示板が一層巨大に見える。その前辺りに何人かの外野手が居たが、その中に新庄を発見。細身で足が長いのですぐ分かる。外国人の中に入っても一番足長に見えるとはスゴイ。1塁側のベンチ付近ではファンが群がっていて、引き上げてくる選手にサインを貰おうとしていた。通りがかる選手が居ない時は、一塁手のジールTodd ZeileとジョンソンMark Johnsonに「ボール投げて」と叫んでいる。たまにリクエストに応えてボールが投げ入れられると、子供達(大人も何人か)の奪い合いになる。

私達はそこから少しライト寄りに居たが、最前列の鎖の所には係のオジサンが立っていて「前に出るな」と注意を呼びかけている。そこへアルフォンゾEdgardo Alfonzoがやってきた。彼はベネズエラ出身の人気選手だが、彼のお兄さんはブルックリン・サイクロンズの監督だ。因みに兄弟の中にはスカウトもいる野球一家だ。彼はスタンドの知り合いと話をしたかったようだが、たちまち回りは人だかりになった。彼の後にはピアザMike Piazzaがやって来た。彼はベンチ前でサインにも応じていた。バレンタイン監督の時には皆「ボビー」「ミスターバレンタイン」と叫んでいたが、私が日本語で「かんとくー!」と叫ぶと、一瞬驚いた表情をしたあと手を振ってくれた。これはペレスTimo Perezにも同様に効いた。「ペレスさーん!」と「さーん」を付けるのがミソだ。彼もビックリした顔でこっちを見て、そのあと笑って手を振ってくれた。

新庄は他の外野手と離れて一人でノックを受けるようだ。2塁ベースのすぐ後ろ辺りでコーチが軽くゴロを打って、新庄は正面の打球のみを処理していた。キャッチャーは岩本通訳がやっていた。動きを見た感じでは復帰は近そうだ。徐々に選手が引き上げてきたが、新庄への歓声が1番大きかった気がした。

打撃ゲージの後ろには報道陣が何人も居たが、その中に広沢氏を発見。すぐに近くまで行こうとしたがこのエリアは全座席がパイプで仕切られてるので、飛び越して行くのが大変だった。妻は上の通路から回ったが、その方が利口だ。「広沢くーん!」と呼ぶと、向こうも気付きフェンス際まで来てくれたが、私が前に行こうとすると、またも係のオッちゃんが「前に出てはダメだ」と遮った。この蝶ネクタイをした年輩のオッチャンらはアチコチのエリアにいて座席案内をしてチップを貰ってる人達なのだが、「ここに居てはダメだ」「これ以上前にくるな」とか言って小煩い存在だ。広沢氏が「ちょっとダケ」と頼んだら、オッちゃんは許してくれたが横で見張っていた。少しの間だったが広沢氏と話が出来て、メールの約束をして別れた。

その後はカブスの練習になったが、ケリー・ウッドKerry Woodが一塁の守備についていた。ソーサはユニホームの裾をズボンから出してライトを守っていた。 それも終わるとグランドから選手は引き上げ、整備が行われた。7時の試合開始まではもう少しだ。満席にはならないだろうから、このままフィールド・レベルに居座り、試合を見ようかとも思ったが、トイレに行きたくなってしまい裏の通路に行った。戻ると当然ながらチケット確認の係が居たので、諦めてエスカレーターで2階のメザニンに向かった。シーズン・チケットなので昨日パットが座っていた席と全く同じ場所だ。開始前にビールを1本ずつ飲んだ。

国家斉唱のあと、試合が始った。メッツ先発のトラクセルSteve Trachselは3回表に連打されて崩れた。2番手のホワイトRick Whiteも追加点を与え、一挙に7点を取られた。序盤から緊張感の無い展開になってしまった。そのせいもあって座席を長く空けるのも苦にならなかった。グッズの売店では数箇所で買い物をしたので(売ってる物が多少違うので)、昨日は「知らないのだろう」と思っていたトラベラーズ・チェックT/Cもシェイでは全く使用できない事が分かった。ダイヤモンド・クラブの売店も使用不可だった。仕方ないので金額が高い物はカードを使った。T/Cは換算が現金よりも有利で、再発行も出来るので安全だし、カードのように使い過ぎや、レートの心配もしなくて良いので、旅行者には大変ありがたいものなのだ。旅行中は他の球場でも、田舎の小さな店でも使えないと言う事は無かった。たまに若い店員が「わからない」と言っても、店長とか上の店員を呼べば殆どは使えたのだ。それが天下のシェイ・スタジアムで使えないとは「どうなってるんだ?」と言いたい。理由として考えられるのは「過去にトラブルがあった?」くらいしか思いつかないが、ホントはどうなんだろ?

Tシャツ飛ばしの時は席に戻るようにしていたが、残念ながら今日も近くには飛んでこなかった。隣りの席には日本人女性2人組が後から座ってきた。日本人の観客は他にも結構来ていて、大きな新庄の横断幕を最前列の手摺に貼り付けてた団体もいた。メッツは5回にオルドニェスRey Ordonezの3塁打で1点返したが、次の回にグティエレスRicky Gutierrezに2ランを打たれて6回で1-10とされてしまった。それでも7thイニングストレッチでは私達は最後のTake me out to tha ballgameを大声で歌った。全ての試合を予定通り観戦できた喜びもあった。それが終わると試合展開のせいか、帰る人が目立ち始めた。空いた席にチョコマカと移動する若い男の2人組が現れ、係のオッちゃんに注意されては逃げ、注意されては逃げを繰り返していた。彼らはよく立ち上がってるので、後ろの人にも「座ってよー!」と言われていた。

8回にカブスはクーマーRon Coomerのホームランで2点を追加して12-1としたが、メッツもその裏ベンチュラRobin Venturaの2塁打などで3点を返した。しかし次の回にもマシューズGary Matthews Jrにホームランを打たれ、9回表が終わって4-13となっていた。9回裏はシカゴのピッチャーが左のへリディアFelix Herediaに変わり、ランナーが出たあとアグバヤニBenny Agbayani、プラットTodd Prattと右の代打が続けて起用された。無理な事は分かっていたが「新庄を出せ!新庄を!!」と叫んでしまった。日本語だったので白い目で見られると思っていたが、他の日本人からも「そうだ、そうだ新庄出せ!」と声があがった。周りのアメリカ人達も「シンジョー、シンジョー!」と言い出した。その直後に最後の打者プラットが空振り三振に倒れゲームが終わった。

メッツ4−13カブス 勝利投手バレイJason Bere 負けトラクセル ソーサ3打数ノーヒット、クーマー5打数4安打4打点、ステアーズMatt Stairs4打数1安打1打点(以上カブス) アルフォンゾ2打数ノーヒット、ベンチュラ4打数1安打1打点、オルドニェス4打数2安打1打点(以上メッツ)

新庄とピアザは2試合とも見れなかったが、旅行での最終戦を見終えた満足感(開放感かも?)で一杯だった。名残惜しいが時間も結構遅いので、私達は足早に駅に向かい、結構込んでるマンハッタン行きの電車に飛び乗った。タイムズスクエア駅42nd St.-Times Sq.で降り、地下通路を歩いた。最近は安全になったと言われているニューヨークの地下鉄だが、こんな遅い時間に利用するのは少しドキドキする。ポートオーソリティー・バスターミナル駅42nd St.-Port Authority B.SからA路線のブルックリン方面行きに乗った。こんな時間でも利用客は結構いて、私達が座れたのは3つ目の駅ぐらいからだった。私達の近くに乗っていた人は黒人ばかりで、だらしない格好で目付きの悪い人も数人いたが、女性客も平気な顔で乗っていたので少し安心した。そんな私の心配をよそに妻は居眠りを始めた。一応「寝るなよ」と小声で言ったが、「ゴメンゴメン、分かってるよ」と言って、また眠ってしまった。ちょっと長く感じたがジェイ駅に着いた。11時40分。

私達以外にも数人が降りたが、構内は閑散としていた。地上に出るエスカレーターの手前で、ヒョロっとした遊び人風の黒人がエスカレーターに乗るのを通せんぼして「こっち、こっち」と奥の方を指差していたので、「変な人だなぁ」と思ったが、太ったオバサンが「何やってんの、退きなさい!」と、その人に言ったので、「やっぱり怪しい奴だ」と気付き、私達も急いでエスカレーターで地上に出た。地上では駅の利用者が何人か出口の周りに居るだけで、道路には人も車も無くヒッソリしていた。ウィローバイ通り沿いのピザ屋に寄って、調理パンとピザを数個買った。大きいけど1個(一切れ)1ドルと安かった。24時間営業のこの店は朝チェックしていたのだ。その横の路地からホテルに帰った。

部屋の電話にはパットからメッセージが入っていたが、時間が遅いので電話はしなかった。シャワーを浴びてからビールを飲んだが、腹が減ってしまったので買った物を全部食べてしまった。寝たのは午前2時。


7月6日

6時に目覚ましが鳴り、妻が起きる。私は英語で寝言を言っていたそうだ。妻がシャワーから出てきて、私を起こした。帰る前にもう一度ブルックリン・プロムナードへ行こうと、徒歩で向かった。ホテルからなら10分くらいだ。一昨日来た時とは違い、今朝はとても良い天気だ。それに私達の他には、ジョギングをしてる人が数人いるだけだった。朝日を受けてマンハッタンのビル群も自由の女神も美しく輝いていた。

戻る時にブルックリン・ハイツの普通の民家のような雑貨屋でヒマワリの種を買った。友人にも頼まれていたのだが、旅行の初めのうちに買ったヤツは全部食べてしまったのだ。ホテルに戻り、荷物を整理して8時半にチェック・アウト。玄関でいつも笑顔で挨拶してくれるベル・ボーイに「タクシーは来るか?」と聞いたら、「リムジンを使ったら」と行き先別の料金表を見せてきた。ケネディー国際空港JFK International Airportまでは33ドルだ。タクシーでは約30ドルとガイド本を見て記憶していたので即決した。

車は玄関前に待機していたので、すぐに荷物を積み込んでもらい出発する事が出来た。「なんて座り心地の良いシートだろう」と感心していると、車はフラットブッシュ通りのジュニアーズJunior’sの前を通過した。「昨日あのレストランに行ったんだ」と運転手に言うと、「チーズケーキ食べたかい?」と運ちゃん。やはりチーズケーキは有名なようだ。運ちゃんはハイウェイは使わずに一般道だけを通っていった。そのおかげでダウンタウン以外のブルックリンの街も少しだけ見る事が出来た。寂れた感じの場所も多かった。空港近くの道沿いには、色とりどりの花がたくさん咲いていた。


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