次男の拡張記 黒鬼PCの部屋に戻る
CPU
・Intel製MMXPentiumODPをのせる(JBPODPMT66X166)
方法はいたって簡単。上記のものを用意して、もともとついていたPentiumと取り替えるだけです。
電源を他から取る必要もなく、また設定もな〜んにもいりません。本当にのせかえるだけです。
すでに相当古いものですので見つけるのはなかなか難しいかもしれません。
っていうか、わざわざ見つける価値があるかどうか、やや疑問ではあります(^^ゞ
・WinChip2(A)をのせる
今は亡きIDT(VIAに買収された)がつくっていたCPUです。2000年現在ではなかなか手に入らないので、
PowerUpを試みる方は見つけたら確保するのがよいでしょう。この石には3.52V版と3.3V版とありますが
3.52V版でも電圧不足で動かないということはほとんど聞かないのでどちらでもあまり気にしなくていいでしょう。
Xv13/Wでは遮蔽倍率を1.5倍〜3.0倍(石によっては他に3.5倍や、6倍)にかえられるので、石のクロック
にあわせて倍率を変更してあげればいいでしょう。倍率は音源ボードをはずすと見える2組のジャンパで設定します
(そのうち図を示しますのでお待ちください<m(__)m>)
クーラーは付属のもので十分だと思います。
・メルコ製CPUアクセラレータ(HK6−MDXXX−N2)をのせる
CPUにAMDのK6−2を使った製品です。
メルコのカタログを見ると、HK6−MDXXX−V2が対応製品である、と書かれているのですが、
N2でも問題なく動きます。
※この製品に限らず、下駄が用いられる場合にはマザーボード上の倍率設定のジャンパは無視され、
下駄側で設定されることになります。
・メルコ製CPUアクセラレータ(HK6−MDXXX−N3)をのせる
N2シリーズ同様、K6−2を用いた製品です。この製品の最大の特徴はFSBを1.5or2.0倍にすることができる、
ということです。ただし、メーカー保証対象となっている機種は非常に限られていて、Cx2、Xa7(e)、V7といった、
ChipSetにWildCatを用いたFSB50Mhzのマシンのみ対応となっています。
ただし、この下駄には位相設定という調節機能があり、そこを調整することで他のマシンでも動く可能性があります。
実際、そこをいじることで次男で動作させることができました。詳しくは、そのうち書こうと思います。
・メルコ製CPUアクセラレータ(HK6−MS333−N2000)をのせる
現在(2000年3月23日)では、こいつが次男には装着されています。これも、メルコのカタログによると
対応されてはいないのですが、問題なく動作しています。V2000でも恐らく動作するでしょう(ただし、U−IDE(M)
やSCSIボードといったストレージ系のデバイスを装着している場合にはマザーボード上のキャッシュを抜く必要があります)
・MVR−MX2を用いる
この製品はもともとはメルコ製のマザーボード、MMV−BV5やMVK−BV5に対応した製品です。
Xv13/Wではそのままでは使用できません。MVR−MX2を改造する必要があるのですが、
もし、そのままXv13上のVRMソケットにつけ、電源を入れてしまったら、発煙、最悪の場合火を吹きますので
ご注意ください。また、この改造は半田ごて必須なので手先の器用でない方や半田ごての苦手な人はやめたほうがいいでしょう。
半田ごてやはんだはできるだけ細いものを用意しましょう。また、確認のためにテスターを用意しておくことをお勧めします。
とはいえ、行うこと自体は単純で、R16についている0Ω抵抗をR15に移動する、それだけです。
後は、基盤に書かれているとおりにジャンパをショートしてあげれば、表示されているとおりの電圧を作ることが可能になります。
改造終了後、CPUソケット周りにある8つのジャンパをすべて抜き、こちら側がCPU側ですと書かれたほうと逆側をCPU側に向け
VRMソケットにさしてあげればよいです。
ただし、この方法ですとコア電圧は2.2、2.5、2.8、2.9、3.2Vの五種類しか作れず、また遮蔽倍率も1.5〜3.0倍(その他
石によっては3.5倍、6倍にすることが可能)しかつくれないので、やや使い勝手は悪いかもしれません。ただ、メリットとして
クーラーの選択肢が大幅に増える、ということがあります。下駄を用いて電圧&倍率の設定をするとクーラーの取り付けに不自由
することになりますが、この方法だとその心配はありません。
どちらをとるか、ケース・バイ・ケースだと思います。
(2000年8月19日追加)
MVR−MX2改を用いてK6−IIIの400Mhzを直乗せしてみました。コア電圧2.4Vの石しか手に入らなかったのですが(ごく少量2.2Vコアのものが出回った)無事に2.2Vで起動しました。
2.2Vのままですと起動しない石もあると思いますが、正常に動作できると発熱が押さえられとてもよいです(^^)
ただし、MVR−MX2のMAX電流値が10Aですので、実は2.4VコアのK6−IIIを乗せると、この値を超えてしまいます。最大で13A弱の電流が流れることになります(通常はこんなに流れていないはずですが)。
ですので、最悪MVR−MX2が破壊する可能性があるのですが、今のところは正常に動作している(ように見える)ようです。また、同じ使い方をして壊れたと言う話もまだ聞いたことはありません。が、あくまで可能性としては存在している、ということを覚えておいてくださいませ。
ちなみに直乗せをするとUIDE(M)やSCSIボードなどストレージ系のデバイスをスロットにさしているとオンボードキャッシュをはずさないといけなくなります。
・K6−2+、III+を乗せる
これらの石はCore電圧が2.0Vと低く、MVR−MX2で直乗せをしようとすると、そのままでは最低でも2.2Vの電圧がかかってしまいお勧めできません(抵抗を張り替えることで規定電圧を出力させることはできるようですが、僕にはわからないです)
僕はN3下駄もしくはN2下駄の電圧可変化の改造を施して2.0Vで運用することにしました(こちらの改造については詳しいサイトをお調べください)
結果はどちらも問題なく動作しました。また、K6−2+はL3キャッシュ(オンボードキャッシュ)は正式には対応していないのですが、付けていてもどうやら正常に(L3を認識して)動作するようです。
フルスピードのL2キャッシュの威力はメインメモリへのアクセスの遅い98では大きく体感できることでしょう。そう言う意味では128KしかないK6−2+よりも256KのL2キャッシュを持つK6−III+の方をお勧めします。
非常にあいまいな言い方ですが、K6III(+)はK6−2+に対して1割程度、K6−2に対しては2割かそれ以上のパフォーマンスを持つのでは?と思っております。
メモリ
はっきり言いまして、メモリに関しては金食い虫です^^;;;;
対応メモリはEDO−ECCですが、こいつがえらい高いのです。
メルコやI−Oのものを買うと128M(64M×2)でいまだに五万円位します。なんか間違ってね〜か?(爆)
一応FPパリ付のメモリも使用できるようですが・・・
(追記)
最近(2001年8月)ECC付きメモリも非常に安く出回るようになりました。大体64M×2で中古・バルクだと1万円を割って買えることもしばしばです。また、”まりも”さんという方が作られた”memsetup”というフリーソフトを使用すると#1bankに限り非ECCメモリを使用することができます(WebSiteはお探しください。上記の単語で検索すればすぐヒットします)。
すごい方がいらっしゃるものです。感謝感謝(^^)
マザーボード
しばらくお待ちください
周辺機器
グラフィックアクセラレータ
・Millenniumを使う
・・・・・・・・・最初から刺さってんじゃねーか!!!Σ\( ̄□ ̄)つ
いやまぁ、そうなんですけど(ぉぃ Xv13/Wではビデオメモリ2Mですが2Mの増設メモリを加えることで4Mにすることができます。
2Mと4Mでは速度面での向上はほとんど見られませんでした。多色表示・高解像度を求めるならばこれもありと思います。
また、MillenniumはGDI性能では最新のボードと比べても遜色ありません。正確に言うと体感上の違いはほとんど 感じられない、ということです。また発色も非常にきれいですばらしい画質をほこっています。
ただし、3D機能はありませんし、2Dゲームをやってもととんでもないことになります(笑)ビジネス用のボードといえますね。
・GA−PIIH8/PCIを使う
Permedia2を使ったI−ODATA社のGAです。なかなかバランスのよいボードだと思います。やや3Dは弱いですが、
重い3Dゲームでなければ十分な性能を持っていると思います。
画質はMillenniumほどではない思いますが、十分な性能だと思います。発色が少し派手めな感じがします(^^ゞ
・WGP−FX16Nを使う
今なお98で使用できるGAの中で最速と言われる、3Dfx社製VoodooBanshee搭載のメルコ社製GAです。同じチップを使ったGAでI−ODATAのGA−VB16がありこちらの方が一般的には高速であると言われており、ドライバの設定項目も多いです。
確かに2D,3Dともに非常に高速で実際のゲームやベンチマークでは高い能力を見せてくれます。ただ、画質はあまりよいとはいえません。画面は全体に暗めでデスクトップの文字もGA−PIIH8などに比べると少し見にくいです。
また、非常にチップが発熱するので熱には気をつけましょう。
・GA−SV2K32Iを使う
S3社製Savage2000を搭載した98に正式対応する最後のGAです。HardWareT&Lへの対応やMC(動き補償機能)、DVIコネクタを持ちなかなか多機能なところを見せてくれます。
ベンチマークでは上記WGP−FX16Nに2D,3Dともに劣るところが見られますが実際の使用において2Dで不都合を感じるところもなく、ゲームをする際にもWA/WCを適切に使用することで遅くてたまらん、ということはないと思います。3DではHardwareで対応する機能が多い分だけBansheeよりも実使用においてはよいのでは?と思うところもしばしばあります。
ちなみにT&Lはほとんど使い物になりません(^^;;;;;;
画質は・・・まぁ中程度と言っておきましょう。すごくよい、という気はしませんしWGP−FX16Nよりはいいだろうなぁ、と言う程度でしょうか。
このボード、チップにはヒートシンクしかついていないのですがかなりあっちくなるので気になる方はFANをつけることをお勧めします(僕はもともとXvのCPUについていたFANをくっつけてあります)
サウンドボード
・SoundBlasterAWE32を使う
Creative社から発売されているCバス用のサウンドボードです。特徴としてはCバスボードとして唯一全二重通信ができること、SoundFontをロードするためのメモリがオンボード(512K)であること、そしてSoundFontロード用のメモリを増設(最大32M)するためのスロットがある、と言ったところでしょうか。
一応GMでMIDIがなることはなるのですが、はっきり言ってへぼいです(苦笑)。はじめて聞いたときは「おぉぉ!!」って、驚いてすごいいい音だ!!って思いましたが(笑)。大体その前に聞いたのがCx2のCanBeSoundで鳴らしたMIDIですからねぇ(ぉ
ただ、前に書きましたようにSoundFontをロードするためのメモリが増設できるので、MIDIを少しでもまともに鳴らしたいと考えるならメモリ増設をお勧めします。
メモリは30pinのSIMMを使用します。秋葉原などを回ると結構見つかります。70nのものを買えばいいでしょう。ちなみに、パリティはあるなし関係ありません。どちらでも使えます。私は4+4=8Mにしてぎりぎりの大きさのサウンドフォントをロードしていました。
SoundFontはフリーのものが数多く存在するので探してみてください。結構いい音でなるようになります。
ただし、メモリを積めば積むほどWindows起動時にFontをロードする時間がかかりますが・・・(8Mで気になるくらい時間がかかりました)
また、PCMは期待しないほうがいいでしょう。16bit 22Mhzで音割れしまくりでした(^^;;;
・XWAVE−5000を使う
基本的に、多くのPCIスロット用サウンドボードはPC98シリーズへの対応をしていません。しかしながら、先人達のさまざまな検証の結果、PCIスロット用のサウンドボードがPC98シリーズで利用できるものがある、ということがわかっています。(当然保証はされません)
98シリーズの多くはPCIスロットが1ないしは2つ。最大でもXv/WシリーズやRvIIといった限られたモデルで3スロットです。高速なPCIスロットは98ユーザーにとって拡張の要であり、それをサウンドボードで使用するのはもったいないので、多くはSCSIカードや、ビデオボード等に利用されてしまいます。そのため、メーカー側でも検証が面倒なので、ただ行っていないだけでは?と一説には言われています。
私が調べた限りではYAMAHA製YM-724という音源チップを使っている製品は98で使えるようです(YM−744のものでも使えるようです)。
XWAVE−5000もYAMAHA724チップを使っており、98で動くことが予想されました。サウンドボードとしてはスタンダードレベルの製品のようですが、僕の場合とりあえずMIDIが鳴ればいいので(ぉ
で、このボードは次男Xv13/W16で問題なく動作しました。ただ、今まで8MのサウンドフォントをロードしていたSB32を利用していたのでMIDIの音がややへぼくなったものもあります。ただ、XG対応で作成されているものはなかなかいい感じになったと思います。PCIなので動作が軽くなったことやPCMの音割れがなくなったこと(SB32だとえらいことになるものがあったので・・・)など、メリットは大きいかな?と思います。
このボードは実売2200円前後なので、損はしないと思います。
その後少し調べてみると、値段の割に音がいいと結構評判のようです(^^)
ストレージデバイス
・UIDE−98(M)を使う
I−ODATAから発売されているDMA/33対応のIDEボードです。
98本体内蔵のIDEははっきり言って”どん亀”です。、PIOmode2という転送速度までしか対応していません。
ちなみに、IDEにはどんな転送モードがあるかと申しますと・・・
IDE | 転送速度(理論値) |
PIOmode1 | 5.2Mbyte/s |
PIOmode2 | 8.3Mbyte/s |
PIOmode3 | 11.1Mbyte/s |
PIOmode4 | 16.6Mbyte/s |
DMAmode1 | 13.3Mbyte/s |
DMAmode2 | 16.6Mbyte/s |
DMA/33 | 33.3Mbyte/s |
DMA66 | 66.6Mbyte/s |
・・・・・・・・・どれほどのものかおわかり頂けたでしょうか(汗 ただ、こんな具体的な数字を出されなくてもWindowsの起動時の
”かりかりかりかりかりかりかりかりかりかりかりかりかりかりかり・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・”
というHDアクセスの音の長さで,十分体感されているとは思いますが(苦笑)
実はHDの速度と言うのはアプリケーションの起動など体感速度に非常に大きな影響を与える
部分なのです。CPUのクロック等に比べ目立たないことが多いのですが、とても重要な部分です。
という、98どん亀IDEをパワーアップしてくれるボードなのです。さらに、32GbyteまでのHDをつけられるので(内蔵IDEは4.3Gまで)容量増設にも非常に役立ってくれます(ちなみにMでないと8.4Gまでです。BIOSアップデートをすると無印のものもM相当になります。)
DMA66対応の98用ボード出してくれませんか??>I−Oさん
・・・な〜んていっていたらちゃんとだしてくれましたね(^^)。商品名UIDE−66です、はい。ありがとうI−Oさん。
・UIDE−66を使う
I−ODATAから発売されているDMA/66対応のIDEボードです。現在(2001年9月)流通しているHDDの転送速度で66Mbyte/sを超えるものは存在しないので、インターフェイスの能力としては必要にして十分な能力を持っています。
ただ、確かに33Mbyte/sを超える転送能力を持つHDDを付けたときにU−IDE(M)と比べてベンチマークでは高い値を示すのですが、どうやらCPUの負荷が高いらしいです(定量的に比較したわけではないですが)。
また、僕が持っているMaxtorのHDDをU−IDE(M)に付けて使用していたときにUDMA2モードでは正常に使用できなかったのですが、UIDE−66では最速の設定で通常に使用することができました。
このボードを使用する際の注意点として、”メルコ製のCPUアクセラレータを使用しているとU−IDE66のバイオス設定を変更しようとするとハングアップする”、と言うことがあげられます。バイオス設定画面は出るのですが設定保存して終了するとそのまま固まってしまうのです。なので、この場合は元のCPUに戻して作業する必要があります。・・・何とかしていただけないでしょうか?>I−O様
ですので、ベンチの値にこだわらなければまれに投売りされているU−IDE(M)でもいいのかな?という気はしています。