人に,見て・聞いてもらえる発表にしよう!

   発表するためには,2つのことを考えなければなりません。
 発表の方法を考える。
 発表原稿を考える。
 結果をよく分かってもらえる工夫をしましょう。

  発表にあたっての実際の手順は, 
@発表の方法を考える,話し合う。
A発表に使える「結果」を整理する。
B発表資料を準備する。
C発表用原稿を作成する。
Dリハーサルをする。




1 文章・レポートの作成・・・・・・・・・・・文章表現の仕方,レポート形式等のまとめ方
2 発表・プレゼンテーションの仕方・・・発表・プレゼンテーションの仕方,パソコンでのプレゼン






1 文章・レポートの作成

 発表を前提にした文章を書きましょう。見せる文と発表原稿は,おのずと違ったものになります。
 また,内容で,結果と考察と引用などは,はっきり分かるように書き分けましょう。

文の種類 文の内容,書き方

掲示する文




・直接文字を見せるときは,大きめに書く。

・書き付ける物によって,文章を変える。(模造紙とパネル等)

・箇条書きにする。重要なところは目立たせる。

・図や表を併用する。レイアウトを考える。


レポートの作成




・集めた情報を,小テーマごとに分類整理する。

・「動機」「仮説」「検証」「結果」「考察」を分けて書く。

・事実と意見を区別する。

・説明の順番を「時間の流れ」「論理の流れ」のどちらかに統一する。


読み上げ原稿




・話し言葉で書く。途中,図表の説明箇所なども入れる。

・文体「ですます」「である」などを統一する。

・自分のテーマが相手に伝わるように,組み立てる。

・実際に声に出して読み上げ,推敲する。

・「意見」「事実」「資料の説明」などが,区別されていること。


実際の文章を書くにあたって
  
書き上げる流れ
    「主題」を考える。・・・書きたいことを決める。
    「構想」を考える。・・・内容の組み立てを考える。
    「叙述」する。・・・・・・書き進める。    
    「推敲」する。・・・・・・文章を訂正し,練り上げる。
  
主題・書くことが決まったら,・・・(色々書き方はありますが,)
    とにかく短文を書いてみる。 → 「構想メモ」にあてはめる。
    特に言いたいことを考える。
    事実と意見を区別して書く。
    5W(whenいつ,whereどこで,whoだれが,what何を,whyなぜ)と1H(howどのように)の要素を頭におきながら。
    説明文の場合,順序の流れを「時間」「空間」「論理」のどれにするかを明確に。
  
文の構成
    「はじめ」「なか」「終わり」
    起・・・内容を説き起こし,
     承・・・内容を述べ進め, 
     転・・・それまでとは異なる面から述べ,
     結・・・まとめて述べる。結び。
     説明文なら,・・・
     主題・・・テーマ
     動機・・・始めるに至ったわけ
     仮説・・・自分の予想
     検証・・・仮説を色々な方法で確かめる
     結果・・・検証から得られた事実
     考察・・・考察に基づいた自分の考え
 
文章を書くときの諸注意
    何が言いたいのか,自分の考えがはっきり伝えられる文章にする。
    簡潔な文章,具体的な事例を述べる。
    文体「ですます」「である」調などの統一。  
    意味のある段落にする。
    文がねじれないように。(主部と述部がかみあわないこと)
    推敲も丁寧に。(声に出して呼んでみる。意味が通るか。誤字脱字がないか。)









2 発表・プレゼンテーションの仕方

 発表の方法は色々あります。内容,場所,相手を考え,それにあった発表方法,資料,原稿を作成しましょう。


発表の種類 内           容

冊子にする


・研究が多数のとき,使われる。

・文章のみでなく,図表や写真を入れると分かりやすい。

・形式が決まっているときが多い。

・「絵本」などの本にすることも可能。(ストーリー性)


新聞にする



・壁新聞と印刷する新聞などがある。

・編集の仕方
   ・ 掲示するか,印刷するかを決める。
   ・ 新聞名,イラスト,写真などを決める。
   ・ 担当を決める。
   ・ レイアウトを決める。

・レイアウトによって,見栄えがだいぶ異なる。

・人物写真を使うときは,許可をもらう。

     

パネルや
立体物にする



・2枚組以上のパネルなら,立てられる。

・立体物が貼り付けられる。

・見やすい文字や図表・写真が使われる。

・農作物から日用品を作ったり,料理もできる。

・地域マップやジオラマは,色々な場面で有効に使える。


体で表現する



・演奏で表現する。舞台セッティングも重要。

・劇やダンスで表現する。
   ・ 役割分担をする。
   ・ 脚本を書く。動作を考える。
   ・ 衣装,道具の作成
   ・ 音響照明,舞台を考える。


機器を使って



・OHPやスライドを使って発表する。
  (発表原稿の用意)

・実物投影機やビデオプロジェクター,大型スクリーン等もあると効果的。

・パソコンのプレゼンテーションソフトを使う。

                


 プレゼンテーションソフト(例 Power Point)について
  (発表用パソコンソフトについて)

・発表用のOHPシートやスライドをパソコンで作るソフトです。

・絵や写真も取り込めます。

・文字や画面などをアニメーション化したり,音を付けることができます。

・出来上がったものを,スライドショーとして見せられる。

  

・ウィザード形式で作れる。
 (簡単な質問に答えていくと完成する形)

・テンプレートにあてはめられる。
 (出来上がった形に,あてはめられる)



   

・文や画面にアニメーション効果をつけられる。

・クリップアートというイラストが使える。



   

・パソコンとビデオプロジェクターをつなぎ作ったたデータを,大型スクリーンに映せる。

・設定しておけば,ボタンを押すだけ。


 ※ スライドの一覧


発表の・リハーサルをしましょう。

            ・大きな声を出しましょう。

            ・資料やスライドを上手く使いましょう。

            ・原稿を見ないようにして話しましょう。

            ・コンピュータを使えるようにしておきましょう。


・中間発表や成果発表が終わったら,お互いに評価し合いましょう。