ああ,これがあこがれの
「讃岐うどん」

(2001.05.13)


今思い出してみると,それはかれこれ十数年前のことだと思います.

私(チョコパパ)の大学の師匠が,

ご夫妻で高松に「うどん」を食べに行くという話を聞きました.

そのころは「何で,大阪の人がわざわざ高松までうどんを食べに行くのだろう??」

「そんなにおいしいのかな??」程度に考えていました.

 

結婚してすぐの頃,四国に旅行に出かけたことがありました.

「やっぱり四国にきたら うどん よね!」などと訳の分からないこと言いつつ

国道沿いのうどん屋に入りました.

期待はみごとに裏切られました.

 

時は巡り,それから数年後,

私は四国は愛媛県新居浜市に引っ越しました.

何の因縁でしょう,先ほどお話したうどん屋のある町でした.

不思議な縁を感じます.

 

さて,ある日,テレビのローカル放送(瀬戸内海放送だったかな?,岡山・香川県地方の放送)で

帽子をかぶったH家というキャスターと,何とかという丸顔のディレクターのでこぼこコンビが

香川県のどこかの田んぼの畦道を

「茶色」の本を片手にうろうろしている場面が放送されていました.

「ねぎを裏の畑でとってくる」とか

「自分で刻む」とかそんなことをぶつぶつ言いながら

うどん屋を探しているシーンでした(1)

 

さらに時が過ぎて,たまたま近所に開店したM脇書店(2)に入ったら

見たことのある「茶色」の本が並んでいるじゃあ〜りませんか!!

拾い読みをしてみるとなかなかこれがおもしろい.

ためらわず,定価1100円を支払って,

読みました!

一気に!!

 

 

 

「ふんふん」

 

「くすくす」

 

「はっはっは」

 

「ガッハッハ」

「それ行けー,うどん屋へー」

という感じでした.

どんなんや

 

その本の名は

恐るべきさぬきうどん
(ホットカプセル,1993年)

その後,

「恐るべき讃岐うどん2」

「恐るべき讃岐うどん3」

「恐るべき讃岐うどん4」

「さぬきうどん珠玉の大図鑑」

「さぬきうどん全店制覇攻略本」

「さぬきうどん全店制覇攻略本2」

をすべて買った「アホ」がこの私です.ハイ.(3)

 

読むほどに,あこがれ,

気持ちは日々募るばかり.

 

「いつか必ず食べてやる!」

「香川に行ってやる!」

と固く決意しました.

が,

なかなか幸運の女神は微笑んでくれませんでした.

 

 

それからまた数年の歳月が流れました.

第一部 終わり

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ふと気がつくとそこは

「なかむら」

夢にまで見た,あの,究極のセルフの店(4)

うわさどおり,客を拒むがごとくのロケーション

チョコママ:「師匠はすでにネギ畑です」

 

 

これが「なかむら」の全景です.
どこからどう見ても「納屋」.
なのに,この行列.

チョコパパ:
「いきなりこの店から攻めるのですか,師匠!」

(綾歌郡飯山町)

 

ここで,今回の讃岐うどんツアーのメンバー紹介

全員整列,1,2,3,4,5,6,7,8,・・・

そんなにおらんがな.

 

再度確認.

1.土佐チョコパパ

2.土佐チョコママ

さらに,なんと,なんと,

グルメの師匠で軍師であらせられる

3.G−パパ

という超豪華メンバー

 

犬なし!(5)

お子ちゃまなし!(6)

以上

 

まずは
裏のネギ畑に行って
ネギを自分で取ってきます.

ジーパンみたいな生地でできた
暖簾をくぐって店の中に入ります.

中においてあるまな板と包丁を使って
自分でネギを刻みます.

 

うどんの玉(冷たいのん)を入れて

上から熱いダシをかけて

たまごを入れて

 

出来上がり!

全部自分でするのですよ

 

それでは「いただきまーす」

チョコパパは麺を箸でつまんだまま

かたまって

しまいました.

後で聞いてみると彼の頭の中では

これまでの「うどん」をめぐる人生が

走馬燈のように思い出されたそうです.

これだけ思いつめ,

あれだけ憧れ,

やっとの事でたどり着いたこの瞬間.

今,これを口に入れたら,すべてのことが終わってしまうかも知れない.

もし,美味しくなかったらどうしよう?

口に入れるのが怖い!

 

勇気をもって

 

 

 

そっと,そっと,

ン・・ン・・・

 

 

 

 

 

ン・ン・・・・

うまい,

おいしい,

すごい,

いける,

ズル,ズルズルズル・・・・・

 グミグミ,ぐみ,ぐみ・・・・

すっ! 凄すぎる!

 

一杯100円也

たまごは50円也

どんぶりは自分で洗います

ごちそうさまでした.

左手奥には「讃岐富士」が見えます.(7)

 

 


それ行けー

二軒目〜〜

GO!GO!

 

たどり着いた「宮武」(仲多度郡琴平町)

残念ながら


やれ行けー

三軒目〜〜

GO!GO!

 

やってきました「長田うどん」(仲多度郡満濃町)

暖簾をくぐって・・・

注文をして,

席に座ると

店員さんが運んできてくれます.

ここは普通のお店です.

 

注文したのはもちろん

「釜あげ」

 

ゆでた麺がゆで汁と一緒に
どんぶりに入れられて
運ばれてきます.
それをネギとショウガを入れた
つけ汁につけていただきます.

徳利の中に暖かい つけ汁 が,
入っています.

 

うっ,うまい

外は

ヌルヌル

内は

モチモチ

モチモチ

モチモチ

でした.

 

ダシも残さず飲んでしまいました. 

これで250円 

これまた凄い! 


もっと行けー

四軒目〜〜

GO!GO!

 

 

そんなに力いれんでも,もう着いてますがな,

信号斜め向かいの

小縣屋(おがたや).

 

このお店は知る人ぞ知る

知らな人は知らない

(当たり前)

「しょうゆうどん」発祥の店です.

うどんに「しょうゆ」をかけて食べるのですよ!

と言うことは

「ダシをかけない」と言うことですよ!!

 

席についてまず運ばれてきたのは

大根おろし金

自分ですりすりします.

待つこと十数分

運ばれてきました

 

 

ためしに一本,麺をつまんで なにもつけずに

そのまま食べてみました.

 

「ふ〜ん うす〜い塩味」

このままでも充分美味しいですが

大根おろし

ねぎ

しょうが

最後に

しょうゆ(8)

をかけて

 

一気に口に運んでみました.

 

 

 

(9)

 

すごい腰!異様な腰!

これが「しょうゆうどんというものか!!!」

「不意打ち」を食らわされたような

ャー

 ↑

(意味不明,いきなりカタカナで書くな!)

いける!いける!この腰・・・

「この腰は好きになるかも知れない」

などとつぶやきながら

お代は400円也

 

一行はおみやげうどんとしょうゆを買って帰途につきました.

 

「これから関西に帰省するときには,香川経由にしよう」

と強く決意するチョコ家の面々(二人のみ)でした.

 

 

 


とっても楽しく美味しい一日でした.

数年間のあこがれていたものが決して嘘ではないことがわかりました.

 目的と手段が逆転している,不思議な一日でした.(10)

G−パパさん,連れていってくださって,ありがとうございました.


(1) 「その土地の情報を得るため」あるいは「土地勘を養うためと」いう大義名分のもとに,このての番組はかかさずチェックしていました.特に,「おいしい店紹介」番組は大好きでした.

(2) 香川県を本拠地とする「本のことなら何でもそろう,西日本一の書店」.

(3) こんな本にも巡り会いました.「うまひゃひゃさぬきうどん」さとなお著,コスモの本,1998年.ホームページもあります.私のこのレポートは「恐るべき讃岐うどん」と「うまひゃひゃさぬきうどん」の文体を勝手に拝借して作ってみました.

(4) セルフの店:「セルフサービスの店」の意.「うどんを食べるために必要なことがらを,客が自らする」店のことです.食べ終わった後に,客がどんぶりを洗って元に戻す店もあります.

(5) チョコは家の玄関に半日 監禁されていました.

(6) チョコ姉は「ユニバーサルスタジオジャパン」に修学旅行中.

(7) 「飯野山」,通称「讃岐富士」.とっても形の綺麗な山です.この山を見ながら食べるうどんはまた格別.

(8) そのまま「しょうゆ」だけをいただいてみました.濃口でもなく,薄口でもなく,何とも美味しいしょうゆです.決して甘いわけではありませんが,ほんのりと「あまい」と感じるしょうゆでした.

(9) うどんの「腰(こし)」:この言葉はかなり注意して用いるべきです.讃岐うどんに関して「腰がある」などという表現は,的を射ていない表現だと思います.このあたりのことは,前述の(3)「うまひゃひゃさぬきうどん(さとなお著,コスモの本,1998年,16ページから)」に詳細に説明されています.私はこの感触を表現するには「テクスチャー」という言葉が適切だと考えます.言い換えると「麺の表面から中心部に至る食感の構造的不均一性」.これが麺を噛んだときの感触(歯ごたえ,舌感,顎あるいは頬の感触,等々)として「極めて心地よい」ということでしょうか.適切な言葉が浮かばなかったので「腰」という表現をここでは用いています.

(10) 目的:香川に行って美味しいうどんを食べること(数百円).手段:自動車+ガソリン(?円)+高速道路代(5100円).説明省略.