しゅうくんは最初からどんな字も書けていました。
書く事が好きなようで、大きく書いたり小さく書いたり、自分の思いのままに書いてくれました。でもずっと順調だったわけではなく、一時、書く前になると大泣きをしてしまう時期がありました。
決して書くのが嫌なわけではないのに、理由を分かって上げられず、とてもつらかったです。
また、書き終えた作品をシュッと飛ばしてしまった時期には、放り投げた瞬間、汚さないよう受け止めるのが大変でした。

でも、今ではすっかり落ち着き、ニコニコしながら何枚も何枚も書いてくれます。

しゅうくんはあまり言葉が出ません。
だから、初めて交わした言葉は指文字の『さようなら』でした。
いろいろな思いを込めた『さ・よ・う・な・ら』…とてもうれしかったです。


気分が乗ってくると、字の最後が迷路のようになってしまいます。
自由と優しさがいっぱいつまっています。
しゅうくんにしか書けない作品です。
言葉に命が吹き込まれるような気がします。
                                     2001年10月


2002年・・・その後

高校生になりました。
背も大きくなりました。
でも、優しい笑顔はずっと変わりません。

筆をひょいひょいと扱うさまは「一流画伯」の風格さえ感じられます。

大野市の絵葉書コンテストに入選し、りっぱな表彰状をもらいました。
障害というハンディなしの入選です。

当然かな・・・
だって、すごく素敵だったもの!

                                    2002年6月


2003年・・・その後

大野市の絵葉書コンテストに入選した作品が本に載りました。
そのときは、気づかなかったのですが、全体で7610点の応募があり、最優勝1人〜入賞まで、計35人。
そして、入選が24名でした。
その中に選ばれていたんです。
再び感激!
誰がなんと言っても、しゅうくんの作品が、一番素敵です!!!

      2003年5月


2004年・・・その後

通っている養護学校と交流のある県立高校の会報に
しゅうくんの作品が紹介されました。
作品が独り歩きを始めた感じです。

今年は高校3年生
学生最後の年になっちゃったね。
また進路決めで、せわしなくなりそうだね。

しゅうくんらしくいられる場所が見つかりますように!

2005年・・・その後

進路が決まりました。
そして・・・・
高校卒業です。

なずな学童部も卒業です。
淋しいな・・・淋しいな・・・

この1年は学校の実習が忙しく、
なかなか大きな作品がかけませんでした。

でも、半紙にたくさん書いてくれ、
それをはがきにしたりして、それはそれで素敵でした。

高校の今年のカレンダーにも、去年と引き続き
しゅうくんの作品が載ることになりました。

卒業、おめでとう!


2006年・・・その後

高校卒業して2年たちました

なずなでの習字は終わりになりましたが
これからは
成人の習字「ひの」に参加して
また素敵な作品を作ってくれることと思います

2007年・・・その後

ひのの教室のほうに来てくれています

しゅうくんの作品はファンも多くいつまでも書いてほしいです



書:しゅうくん  詩:母



09年




書:しゅうくん  詩:いはらだれいこ
  




07年冬









2006年













2004年春から2005年冬
















2003年春から冬





2002年冬から2003年春


 

2002年夏から冬






2001年秋から2002年春










2001年春から夏






2000年10月 新横浜ラ・ポール 芸術市場出品作品



 

 



2000年 秋から2001年春


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