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お寄せいただいたご感想

★工房の最初のCD「モーツァルト ソナタ集Vol.1」に対するもの。参考資料です。★



かずさん・2000年4月24日

(前略)

CD聴かせていただきました。
とくにK.330(300h)が完成度の高い名演だと思いました。繊細なニュアンスがごく自然な音楽の流れの中にちりばめられており、ソナタ3曲の中では圧倒的に素晴らしい。個人的には前に申し上げたとおり、もっとロマン派の息のかかった(笑)演奏が好きなのですが、この演奏を聴いている間、不満を感じることはほとんどなかったです。

石田さんはたしかギーゼキングのモーツァルトを買ってらっしゃったような気がします。小豆をばらまいたような演奏(パラパラパラ)とどこかで読んだ記憶があるのですが、私には録音のせいかあまりピンと来ません。当時の録音では微妙な音は拾えなかったのかも知れません。私見では、このK.330(300h)はギーゼキングよりずっといいんじゃないでしょうか。
第1楽章終結部などあまりに指が回る(笑)ので、本物のピアノ演奏に慣れた耳には人工的に聴こえる部分もありましたが、この曲に関しては単に耳の慣れの問題だと思いました。

K.280(189e)では、聴きはじめということもあり、60年代前半のアメリカ録音のような(笑)ピアノの音色が気になったりもしました。演奏も全体にトリルの強調がやや煩わしく、ところによっては鮮烈なトリルが、効果よりも末端肥大的な感じを抱かせ、第2楽章終結部のトリルなどはかえって雑に聴こえるし、強音もうるさい。第3楽章開始直後の連続する上昇音形も、鮮やかではあるが機械的な感じがしました。あと全般に左手のニュアンスに乏しく感じました。清潔な演奏スタイルの割にやろうとすることが、分かり過ぎる嫌いがあり、全体にぎくしゃくした感じも残りました。

ところがK.311(284c)になると、間の感覚もがぜん自然なものになり、鮮やかなトリルもMIDIならではの効果を発揮、音楽がどんどんこちらに入ってくる。フォルテでも常に音楽は美しく、第1楽章展開部の短調部分のはかなさ、長調にもどってからの、石田さんにしては大きなテンポの変化もこうでなくてはと思わせ、モーツァルトを聴く至福の瞬間を感じました。終楽章の上昇音階には石田さんのしてやったりの表情が浮かびました(笑)。

そしてK.330(300h)はホントに素晴らしい。

表現主義的な演奏は古典派の音楽にはうざったく感じられるし、かといって無味乾燥なピアノも聴きたくはない。
石田さんはフォルムを守ったうえでのニュアンス豊かな演奏を理想とされているような気がします。何もしていないようでいて、本当はそういう演奏がもっとも難しいですよね。ごまかしがききませんし、本当の音楽性・センスが問われますから。その意味でごくごく微妙な音色の変化などをもっと多用したいところです。その点もっとローランド・ヤマハetc.には頑張ってもらわないといけません。ホントにいい「楽器」を手に入れた時「指を使うピアニスト」には不可能な、とてつもない名演ができる可能性はあると思いました。

私はあまりモーツァルトのソナタを好んで聴く方ではないのですが、これは続編が楽しみです。是非完成したら聴かせてください。

(後略)

かず



Crhistophe Thiebaudさん・2000年2月6日

まずは、CDをどうもありがとう。しばらく前に受け取りました。お支払いができるようになったら忘れずに知らせてください。つまり、料金受け取りの方法が整ったらね。

あなたの「演奏」に強い印象を持ちました。「本物の」演奏に、非常に近いですね・・・あなたがおっしゃっていた別のことにもとてもうれしく思いました。すなわち、あなたはどこかでこう書いていらっしゃいましたよね、ソフトウェアみたいに演奏を「アップグレード」できると!私自身ソフトウェア・エンジニアなのですが、演奏解釈をアップグレードするという概念は、まったく破天荒のものです。すばらしいアイディアですね!

しかし、私があなたの演奏の中についに見いだせなかったものがあったことをお伝えしなければなりません。それはヴィルティオジティーです。音楽はもちろん非常に知的な楽しみです。クラシック音楽においてはなおのことで、モーツァルトのような天才だけが今日に通じる道を築くことができました。そして、あなたがモーツァルトの作品について「演奏の設計をすること」(「実際に演奏すること」と反対の概念としての)においては、満足すべき成果を上げていらっしゃることがわかります。

しかし、音を作り出すことそのものは、私たちのデジタル化の進んだ時代においてもなお、依然として物理的な問題(体を使う事柄)です。音楽にたずさわることには、つねに身体的な喜びがともなうものなのです。そして私はあなたのサンプルCDを聴きながら、どうしても、感覚的な問題として、これは人工のものだと感じてしまうのを押さえられませんでした。

あなたの芸術は、テクノロジーを、過去の作品に対して、少なくとも伝統的な方法と同等には成功裏に適用できることを証明しています。しかしながら、あなたが企図し精進されている形においては、伝統的アプローチの方が明白に持っている付加価値が欠けているのです。

とはいえ、どこかにこの価値は存在しているにちがいありません。そして、あなたのような方々の努力によってそれに到達できると確信しています。もう一度ありがとう、そしてお便りを楽しみに待っております。

Crhistophe
(試訳・Ishida Seiji)




G’guinさん・2000年2月5日

最初に、端正でまじめな演奏で、すばらしいと思いました。 ちょっとしたプロの演奏よりずっと良いでしょう。 良く聴くと、音色が曲によって、変えられており、石田様がわざわざ、MIDI ファイルではなく、CD-R で公開なされている理由がよく分かりました。 MIDI としての完成度は非常に高いと感じました。 これほどの MIDI演奏は、ざらにないと思います。 特に、モーツァルトの MIDI 演奏は、良いものはないので、驚異的と言ってよいと思います。 MIDI を作成したことがない方には、ご理解していただきにくいと思うのですが、ショパンのMIDIだと、音の粒立ちをそろえるだけで、かなりきれいに聞いていられるのですが、モーツァルトのばあいは、曲の構造がショパンに比較して単純なので、MIDI で効果をだすのがむずかしいのです。

私の好みをいうと、もう少し通奏低音にあたる最低音の velocity (音の大きさ)を大きくして、基調となるリズムを、もう少し強調すると思います。 また、左手と右手のかけあいを、もうちょっと強調するでしょう。  イングリッドヘブラーの演奏を想像してもらえれば、イメージがわくかもしれません。 このあたりは、好みの問題もあるところでしょう。

装飾音の解釈は、アドリブも含めて、古典風ですが、曲の解釈は、かなり現代的だと感じました。 楽器の音がどちらかというと古楽器風なので、個人的には違和感を感じますが、これは、好みの問題でしょう。 例えば、アーノンクールは、古楽器を用いたオーケストラを率いながら、演奏解釈は現代風です。 楽器の音という点では、高解像度のオーディオ装置で聞くと、電子音だとはっきりわかってしまいますが、通常は、ブラインドで聞かせられたら、MIDI 音源の音だとは、わからないのではないでしょうか。

もうひとつ、選曲が良いと思いました。 MIDIに適している曲ぞろいだと思いました。 これらの曲を、これから勉強しようとしている方々にも、楽譜をあまりいじらないで弾いている演奏として、推薦できるかと思います。

また、いろいろと聴かせてください。 次作を楽しみにしております。

n'Guin




Simon Brewerさん(イギリス)・2000年1月25日

 こんにちは。

 CDをどうもありがとう。考えたことを少し。

 最初の二つのソナタの演奏をいちばん楽しみました。3つ目は、少しゆっくりに感じました。でも全体としてあなたの努力の成果にとても満足しました。音楽の流れと構成に対する鋭敏さが、最初の二つのソナタにはよく表れています。ナンネル音楽帳の作品は、音楽的な観点からみれば、ソナタほどは気に入りませんでした。だってモーツァルトのごく初期の作品ですものね。でも、二つほどの作品は、聴くに耐えるものでした。ハイドンのような感じのやつです。

 しばらく前に、あなたがモーツァルトのメーリングリストで、人間が弾くよりもトリルを速く弾ける、という点に言及していたのを思い出しました。しかし、ある速さを越えると人間の耳で識別できる限界というのがあるに違いないとも思います。同じことが、トリルの柔らかさについても言えるでしょう。また、モーツァルトはコンピューターのためでなく人間のために書いたのです。おそらく、あなたが作り出せる非常に精密なニュアンスや音量の増減は、聴き手に無意識な仕方で作用するのでかも知れませんね。もちろん、ディテールが全てではありません。それらは、全体の構造を形作る限りにおいて、問題となってくるのです(演奏ぶりから察するにあなたがそんなことご存知なのは明らかですが)。

 私は批判しているのではありません。あなたの演奏はとても楽しめるものですから。実際、最初の2つのソナタについては、これよりもよい演奏を私は誰の演奏によっても聴いたことがありません。あなたは(正しくも)モーツァルトの楽器と彼がどのように弾いたかについての知識を駆使して、真正な音色を追求していらっしゃいます。しかし、やむを得ず、本物とは異なる、現代的な楽器を弾いていらっしゃるわけです。おそらく、あなたは、それ(シンセサイザー)を、他の楽器よりもいっそう、制御しやすく敏感な「ピアノ」と考えておいでなのでしょうか?

ありがとう。

simon
(試訳・Ishida Seiji)




中田 裕康さん・2000年1月11日

モーツアルトのピアノソナタのCDを受け取り、早速
聴かせて頂きました。

モーツアルト時代のピアノを再現するような
古風な音色が、とても魅力的です。
随分、手間暇をかけて作製されたのでしょう。
これからも、ガンバッテ下さい。


お礼まで。




H.D.さん・2000年1月11日

 石田さん,CD聞かせていただきました.素晴らしい演奏ですね.感心いたしました.MIDIデータの作成さぞかし大変な労力を要したことと思います.少しばかり感想を述べさせていただきますが,小生は楽器の心得は多少あるもののピアノは弾けませんし,ウインドシンセを吹いたことがある程度でMIDIに関してもあまり詳しくありませんので一部誤解があるかもしれません.要するに素人のたわ言と聞き流していただければ幸いです.
 K.300hのピアノスコア(Epstein編)を見ながら手元にあるピアニスト(ギーゼキング,ハスキル,ヘブラー,アラウ,バックハウス,バレンボイム,内田光子等)の演奏を改めて聞き比べてみました.演奏者によって違いがあるもののそれを超えてやはりモーツアルトの音楽の素晴らしさを第一に感じました.聞き比べるつもりが,それぞれの演奏に聞き入ってしまいました.(これでは聞き比べた意味がありませんね.)技巧的にはアラウが多少もつれ気味であるものの,他は小生の耳には気になりませんでした.ピアニストは微妙なテンポのゆれ,タッチ等でその演奏に実に色々な音楽的ニュアンスを込めて居り,しかも音楽が流れ,さらに音色の美しさもあります.
 石田さんの演奏はテンポ感が良いですね.トリル等の装飾音はメカニック的には完璧ですが,あまりにくっきり聞こえ少々違和感がありました.装飾音はあくまで装飾であり,それが主役ではないように思います.ピアノの音色は意図的にこのようにしたのでしょうか.石田さんは音楽のフォルムが大事であると主張されてますが,音色も音楽にとって非常に大事な要素であると思います.音源の関係(都合)でこうなったのかもしれませんが,もっと魅力的な音色であればさらに良かったのではないでしょうか.
 ところで,MIDIデータを再生するグランドピアノというものはないのでしょうか.昨年,ミュージックロールを用いた自動再生ピアノによるCDが発売され,(「ラフマニノフ・プレイズ・ラフマニノフ」PHCT-5184)実際にラフマニノフが弾いた演奏と全く同じものかどうかはわかりませんが,大変魅力的な演奏でしたものですから上記のようなことを考えてみました.
 取り止めのないことを書きましたが,「MIDIピアニスト」としての可能性は非常にあると思いますし,今後の演奏を楽しみにしております.次回作もご紹介下さい.ありがとうございました.




へごぷうさん・1999年12月28日

(略)
この度は見事なCDをご恵贈くださり、まことにありがとうございました。珍しい演奏ということではなしに累日愉しく聴いております。

コンピュータでの演奏とのことで、電気的な音を予想するほど私は時代後れではなかったものの、まさかこれほど精妙で精緻な表現が可能になっているとは存じませんでした。多くの人間が実際に演奏しては永遠に到達できない水準にあると断言できます。もちろん石田様は、そうした卑近な比較が問題にならない高みをめざしておられるのでしょうね。MIDIによる演奏は、私たちのような若い世代には抵抗なく受け容れられるだろうから、あとはやはり表現=解釈の卓越性が、一般の演奏と同様にその芸術性と流通性の唯一の本位になるだろうとおもいます。

さて、この度の演奏の表現についてですが、石田様は憚りのない批評を期待しておられるのでしょうけれど、未熟な私が意見することは一利もなくむしろ失礼だろうから控えさせてください。ここでは感謝と応援をのみ申し上げます。(一言申せば、K300hの第二楽章、中間部における左手のタッチなど憂いがあってかなり好みでした。)

それにしても、自分の思うままに音楽を彫啄していくのは、とても根気の要る作業とはいえ、それに余りある楽しみで報いられるのでしょうね。私だったらブラームスの作品117、118、119など、あるいは超難曲、あるいは演奏の機会のない秘曲などに向かうと思います。

しかし、MIDIによる演奏が社会的に認知されるためには、よくご承知のことと存じますが、やはりベートーヴェンを筆頭として、モーツァルト、ショパン、ドビュッシーという幾多のピアニストが築きあげてきた作品の厚みの上に、新たな山顛を極めることが絶対に必要となるでしょう。石田様にその日が訪れることをお祈り申し上げております。

まずはお礼まで。

敬具




下田さん・2000年1月6日

(略)
大場さんの御紹介でモーツァルトのMIDIのピアニストCDを聴かせていただきました。
聴きこなしていくうちに、だんだんその良さが伝わってきました。
テクニックや技巧等すごいものがありますね。
私も生ピアノをやりますが、別世界もあるんだというのが実感です。
これからも頑張って下さい。
有難うございました。




山口雅之さん・2000年1月4日

(略)

CD届いていました。聴いてみると、新さんのYMCAでのコンサートで聴いた時とは違い、非常に自然な響きでした。
指の動きの速さは、当然ながら驚愕的なものですが、知らないまま聴いていると「天才ピアニスト現わる!」ってなことになるんでしょう。ピアノも自作のね。
さらに、石田さんの「息遣い」と「いすの軋み」をオーバーダビングすれば、これはもう完璧なひとつの「ジャンル」になり得るなあ、と女房と話してました。
今後の成果に大いに期待しております。




WE555さん・2000年1月2日

遅くなりました、WEのSPにて改めて聴きなおしました。少しゆっくりしたテンポで全篇気持ち良く聴けました。

今まで、打ち込み音楽というとどうしても単調な味気ないものと感じていたのですが、中々どうして適度なグルーブ感も有り音楽的素養も高い方だと思いました。

音色は、WEのホーンSPで聞くと適度な響きも附加されいっそう好ましくなります。

ダイレクトラジエーター方式のSPで聴かれた方は一度ホーンSPで聴かれる事をお勧めします。

次回の吹き込みを楽しみにしています。有難うございました。




井上太郎さん・99年12月25日

 ヨーロッパから帰国して、留守中の雑務を整理し、ようやく今日、いただいたCDをじっくりと聴きました。私はSP時代から音楽を聴いてきましたが、MIDIでこれほどのものが出来るとは驚きです。
演奏とは楽器を使ってその作品を自分がどう感じるかを表現する行為です。小林秀雄の「批評するとは自己を語る事である、他人の作品をダシに使って自己を語る事である」という有名な言葉に従えば、演奏は一種の批評と言ってもよいでしょう。
ピアノもシンセサイザーもそのための道具です。どれを選ぶかは画家がどういう画材を使うかに近いと思います。極論すればピアノはペンであり、シンセサイザーはワープロであると言えないこともないでしょう。
私はあなたの「ピアノ音楽におけるフォルムの重要性について」という文章に同感です。あなたの演奏からもこれが感じとれ、また繰り返しの演奏には微笑を誘われる楽しさを味わいました。

井上太郎




Paticia P Hickinさん(アメリカ在住)・99年12月28日

セイジさん

 モーツァルトのCDを本当に楽しんでいます。もう何度も聴きまして、素敵だと思っています。音楽的に批評できるほどの知識がないのですが。

 きのう、友達に聞かせてあげたら、彼女もとても気に入っていました。そして、あなたのWebサイトのアドレスを知りたがっていました。というのは、私はなくしちゃって・・・彼の義兄弟がまたコンピューターにのめっているクラシック音楽好きで、彼に教えてあげたいからということでした。

 その人にあげるために彼女にわたすので、もう一枚CDが欲しいのです。15ドルの小切手をお送りしていいかしら? ご住所を教えていただければと思います。

 では、すばらしい新千年紀を!

Pat Hickin
(試訳・Ishida Seiji)




オンディーヌさん・99年12月24日

おはようございます。
CD無事いただきました。
今回は大丈夫でした。
ありがとうございました。
大変に美しいと思いました。
すでに、ここまで出来る時代なのねと驚いています。
ただ、あまりに完璧すぎて…。
モーツァルトの音楽って完璧すぎると、ちょっと怖いものが…。
表情がなくなってしまう、といいますか…。
もともとがベートーヴェンのようにメンタルな部分を押し出した音楽ではないので、
ことさら無機質な感じもするような…。
これからまたじっくり聴いてみますね。
それでは、取り急ぎ御礼まで。

付記:最初お送りしたCDが不良であったため、再送させていただいたさいにいただいたメールです。




Daiさん・99年12月27日

石田さん、CD届きました。早速 今聴いてます。
CDに付属のブックレットもしっかり読みました。


パソコンの側で入力してシンセサイザーに演奏させると。
(よくあるのはその逆みたいですが)


で、私の感想ですが、
想像以上に良い演奏です。はたしてどうなるかと
未知数の期待だったのですが、これは立派に
演奏CDとして成り立つと思います。
タッチの繊細さもでてるし(そこが一番いい)
トリルも本当にいい感じではいってる(バロック風に)
音質をグランドピアノにしたら もうこれは
クラシック演奏CDとして成り立ちますね。

(中略)

[Track7]#KV330のソナタの第1楽章の時間[2:08-2:10]付近の右手の
高音部の装飾音は ボクは好きではないです。
もう既にこのソナタは演奏が確立しているので 
変わった装飾音は私の感覚では受け付けなくなってます。




かばさん・99年12月20日

石田さん、遅くなりましたが、CD確かに受け取りました。ありがとうございました。先週の木曜日には受け取ったのですが、凶悪な風邪にやられていまい、お礼が遅れてしまい、本当に申し訳ありません。

というわけで、実はまだ K.189e を一度しか聴いていないのですが、お詫びの代わりに第一印象を書かせていただきます。

一番「オオ!」と思ったのは、第二楽章冒頭です(特に、休符の長さ!)。とても「濃い」ロマン派のアダージョですね。演奏者の強い思い入れが感じられ、思わずニヤリです。楽章全部がこの調子かしら?、と思ったのですが、すぐに古典派を取り戻し、演奏者の趣味の良さに感心しました。

逆に一番「オヤ?」と感じたのは、楽器の音についてです。左手の音域の弱音や和音がどうも気になりました。音にキレが感じられず、特に和音はボテッと固まっているように感じられました(例えば、第一楽章開始直後の左手の和音の連打は、もっと推進力を生むように響いて欲しかったです)。

全体を通しては(上でも書きましたが)「趣味の良さ」を感じました。演奏者は常に笑みを浮かべ、余裕を持って演奏している感じです。個人的には、何と書けば良いのでしょうか?、「無我夢中で弾いている」と姿を想像できるような演奏なら、言うことはありません。

取り敢えず、お礼まで。




Mickeyさん・99年12月11日

返信遅くなって申し訳ありません。

本日帰宅致しましたら届いておりました。有難うございました。

(中略)

ゆっくり聴かせていただきたいと思います。
さーっと聴かせて頂いたのですが、ほんとうに、機械臭くなく血の通った演奏ですね。
驚きました。また、MIDIでこんなに表現できるのか、と思いました。

取り急ぎ御礼まで。




川井謙一さん・99年12月23日

こんばんは!
CDありがとうございました。
聴きました。
ビックリしました、すごいんですね今は。
でも、やはり、空間が感じられない気がしました。
ホールでなく、デットなスタジオかな?
ピアノの音は、いろいろな音がありましたが、
わざとですか?
本物の音を目指してなかったのかな?
オリジナルの楽器目指したのでしょうか?
これで、オケ物やるとどうなるのかな?
イロイロ、頭をめぐりました。
これも、ありだと思いますが、飽きてしまう気もします。
アバウトさが、やはりすくないからかな。
しかし、すごいなぁ〜〜と、ただただ、ため息でした。
がんばってくださいね。
またね!
グットラナイト!




Masahideさん・99年12月22日

早速CDお送りいただきありがとうございました。


大変完成度が高く、びっくりいたしました。
データを入力するだけでも大変でしょうに、さらにきめ細かく調整されていて、完成までのご苦労は相当なものだったとお察ししております。

MIDIについては、私はちょっといじったことのある程度の素人ですが、なかなか思い通りになってくれないということはよく承知しております。MIDIはつまるところ汎用フォーマットですから、例えば、強いアタックがほしいときや、速いパッセージで、粒立ちの良い音がほしいときなど、MIDI楽器そのものの性能に限界を感じてしまうことも少なくないと思います。また、複雑な和音などで、微妙なずれが生じることもあるでしょう。今回お送りいただいたCDは、そうしたMIDIの弱点を、選曲や解釈によってみごとに克服していると感じました。これからの作品がとてもたのしみです。

今後の作品を制作される際のこととして、もし、素人ながら勝手なお願いをさせていただけるとするなら、もう少し残響をかけた方が、演奏ふんいきや自然さが出てくるかも、という点と、今回は、MIDIを使ってこれほど完成度の高い演奏ができるということをお示しになるのが主眼だったのかもしれませんが、第2回以降、徐々に演奏に個性を持たせていっていただけたら、演奏としての存在感も増すのでは、という2点です。

今後のご活躍をお祈りしております。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。




Thomas Heine Nielsenさん(デンマーク在住)モーツァルトメールングリスト宛・99年12月21日

 今日、郵便で Ishida Seiji氏演奏のモーツァルトのピアの作品(ソナタ3曲、ナンネル音楽帳から6曲)をおさめたCDを受け取りました。まず何よりも私は Ishida Seiji氏のご親切に感謝しなければなりません。次に、演奏についての感想を申し上げたいと思います。Ishida Seiji 氏のご好意に対して、そうするのが当然だと思うのです。

 冒頭、演奏に対する賞賛を述べさせていただきたいと思います。ただ、私は音楽について何ら専門教育を受けたことがないので、歴史的なことについての専門家でもなく、演奏技術についてのよい判定者ではありません。私の感想は、歴史的な演奏に対してであれ何であれ、単純に私が音楽を聴いて感じたことに基づいています。(そして、もちろん、これが私を大好きな作曲家としてのモーツァルトに導いてくれたのです。)私は Ishida Seiji 氏の演奏を「批評する」つもりはなく、単に私の感じたことを申し上げるだけです。そして、私はこのCDを気に入りました。

 このCDは私の大好きな楽章の一つ、K284cのアンダンテ・コン・エスプレッシオーネを含んでいます。この曲はよく弾けていると思います。私はこの演奏をデジェ・ラーンキの演奏と比較してみましたが、その二つの中では Ishida Seiji 氏の演奏の方がよいと思いました。ただ、たぶん、とくに繰り返される歌のテーマに向うときに少しゆっくりになる傾向があると思いましたが、目立つほどではありません。

 同様にクリスチャン・ツァハリヒの演奏とも比較してみましたが、この場合はツァハリヒの方が私の好みでした。でもこれはちょっと不公平かも知れません。というのは、ツァハリヒの演奏はこの曲に私をはじめて開眼させてくれたものだからです。Ishida Seiji 氏は、K300hのアンダンテ・カンタービレも上手に演奏しています。

 総じて、このCDは聴いて楽しいもので、私は必ずまた聴きたいと思います。レーベル面にはVol.1とありますから、続編が期待されます。

Thomas Heine Nielsen
Copenhagen

(試訳・Ishida Seiji)




たぬさん・99年12月18日

聴かせていただきました。
不良箇所など、ないようです。
感想を述べるほどには私はピアノ曲は
聴いておりません。
いやぁ、普通のピアノのCDと変わらないなあ
すごいなぁというのが、第一印象です。
音楽的なものとしては、(偉そうですみません)
このCDがどうこうというより、一般論としてですが
私はCDの限界みたいなものを時々感じます。
どうしても生演奏よりも平板になってしまうというか
楽しさとか、表情が伝わりにくい というか。
素肌で感じ取れるもの が 少ないというのは
私が聴くCDに当たりがすくないんでしょうかね。
CDで楽しむって難しい。
   BGMなら十分なんですが。
その辺の表情づけが、MIDIによるものでは
一層難しいのではないかとお察しいたします。
どうぞ、今後ともご活躍をお祈り申し上げます。


                  たぬ




吉会芸術活動促進部主任代行さん・99年12月16日

CD届きました。
実に丁寧な作りで、感服しました。

全体的にもう少し左手にニュアンスがあればとも思いましたが、これは、実際の演奏でのみ可能なものなのでしょうか?
非常に好感のもてる演奏でした。


ありがとうございました。

吉会芸術活動促進部主任代行




倉庫番さん・99年12月9日

CD届きました。早速聴いてみました。いや、凄いですね。
あそこまで出来ちゃうんですね。ううむ。
そういえば、「ミヒャエル・ナナサコフ」氏の超弩級演奏なんていうのも
ありましたしね…

MIDIってなんかこう自由度がない演奏なんて思い込んでいましたが
これを聴くとまったくそんなことも感じられませんね。
クラシック愛好家はこと頭の硬い人が多く、(特に日本では)
変わったものを排除したがるんですよね…
でも、良いものは良いんです。

あぁ、良いもの聴かせてもらっちゃった。次回からチャンと
購入しますから、案内いれて下さいね。

ところで、トラック7あたりからジジジとノイズが入ります。
多分データに部分的にエラーがあるものと思われます。
周期的に入っているところから考えて、メディアの方に
問題があると思われます。

音楽用に作られたCD−Rを使うほうがエラーが少ないと
教えられたことがありますが、値段高いですしね。

で、どうすれば良いのでしょうか?
交換していただけるとのことですが…

(註・このあと代替品を送付させていただき、問題がなくなったとのご返事をいただいています。)




satogtr@da2.so-net.ne.jpさん・99年12月8日

(略)
早速聴かせていただきました。MIDIによる音楽ファイルにこれまで良質のものがなかったせいか、私はあまり関心がなかったのですが、まず一聴、びっくりしました。
これほど微細なニュアンスが出せるものなのかと驚きました。ペダリングの妙や細かなテンポの揺らぎなど、非常にアナログ的、かつアコースティックな響きがよく現出されていると感じ入りました。
私も自分で少々ピアノをやりますし、モーツァルトは大好きです。ただ、モーツァルトのピアノ音楽はテクニック以外の点で音楽性高く演奏するのは非常に難しい、ある意味恐い音楽であると感じています。解釈にもいろいろなアプローチがあると思いますし、私ももう一度楽譜をよーく読んだ上で、今回送っていただいたCDをじっくり何度も聴かせていただきたいと思います。その上でもう一度メールさせていただき、また小生のHPでもぜひ紹介させていだきたいと思います。






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