硫黄の単体と化合物


硫黄の単体
斜方硫黄

硫黄粉末を二硫化炭素に溶かし、溶媒の蒸発により再結晶させて得る。顕微鏡で観察すると 八面体の結晶が見られる。
単斜硫黄

硫黄粉末を試験管に入れ、ガスバーナーで熱すると、オレンジ色の 液体となる。これを濾紙に流し込み、放置する。冷えてタマゴの半熟のようなところまで固化したところで、濾紙を一気に反対側に折り曲げると、針状の 単斜硫黄の結晶が得られる。
ゴム状硫黄

硫黄粉末を試験管に入れ、ガスバーナーで熱すると、オレンジ色の 液体となる。これをさらに熱し続けると、いったん黒色の非流動性の固体となるが、しばらくすると再び流動性が戻ってくる。この液を 水を張ったビーカーに流し込むと、ゴム状硫黄が得られる。


硫黄の燃焼
硫黄粉末をBTB溶液(青色)の入った集気瓶内で燃焼させる。
硫黄が燃焼し、二酸化硫黄となるが、これが水に溶けて亜硫酸となるので、 BTBは黄色く変色する。


濃硫酸の脱水作用
濃硫酸をつけたガラス棒で濾紙に文字を書き、ストーブの熱で乾かすと、 濾紙の繊維が脱水され炭化する。