平成18年 (2006年) 3月6日   

  第8号        戻る


川崎市立柿生中学校

  同  窓  会  報  



ふるさとを思う気持ち
             
  校長 板倉 敏郎 


 ここ何年か、私の故郷である新潟
県新発田市に帰るのは八月のお盆く
らいでしたが、昨年の一月に久しぶ
りに冬の故郷に帰りました。
 新潟駅から羽越線に乗り換え、な
つかしい雪景色を車窓から眺めなが
らの旅でした。
 鉛色の空に一面真っ白な平野、遠
くには飯豊連邦が自くそびえ、時折
地吹雪で視界が遮られる。実に寒々
とした光景です。途中の停車駅では
客が手動式のドアを開けて乗り降り
している。顔見知りであろう老婆が
互いに丁寧に挨拶をし、のんびりと
話を交わす。そこには実にゆっくり
とした時間が流れていました。
 外の景色とは対照的に車中には実
にあったかい雰囲気が流れ、心は昔
の時空に戻っていました。
 そんな懐かしい想いに似たものが
柿生にはあります。もちろん柿生の
方が私の田舎よりはずっと都会では
ありますが、この「懐かしさ」は柿
生の豊かな自然環境からくるものな
のか、人々の人情からくるものなの
か、妙に周波数が合います。

 

 

 今、柿生郷土誌刊行会が発刊した
「ふるさとは語る―柿生・岡上のあ
ゆみ―」を図書室から見つけだして
読んでいます。近代化の象徴とも言え
る川崎市にあって柿生地域には多く
の自然が残されていること。
 この地域は旧石器時代からの遺蹟
があり、多数の縄文遺蹟も発見され、
有史時代以降は武蔵の国、都筑郡に
属し、中世。近世に至まで鶴見川上
流域を中心に独特の文化を形成して
いたこと。
 日本古来からの柿の原生種である
禅寺丸柿の発祥地であること。
などなど、数をあげたらきりがあ
りません。数千年以上にのぼる先人
たちの熱き想いが脈々と統き、数多
くのドラマが繰り広げられてきただ
ろうこの柿生はなんと魅力的な街で
あることでしょう。
 皆さん、柿生の地で学び、生活を
し、生きることができることに是非
とも喜びと誇りと感動をもって欲し
いと思います。同時に皆さんがこの
「ふるさと柿生」の文化の継承者で
あり創造者であることの気概ももっ
て欲しいと切に思うところです。

平成十七年度同窓会総会開催

 六月十八日、同窓会規約に基づき
同窓会総会(理事者総会)を開催し
ました。
 主な議事は、平成十四年〜十六
年度の事業報告、会計報告、会計監
査報告。平成十七年度〜十九年度の
新役員人事、(柿生中学校の改築が
予定されているため、できる限り留
任する)、事業計画、会計予算です。
以上の議案はすべてが審議承認され
ました。
 再任された、鈴木正視会長より「2
期目を仰せつかりましたが、柿生中
学校にとって校舎改築を控え、大切
な時期です。子どもたちにとって、
安全(防災に、外部進入されにく
い) で安心でき、子どもたちが行き
たい、と思うような学校作りをして
ほしい、そして地域の人たちのコミ
ュニケーションの場でもあってほし
い」との話があり、拍手のうちに閉
会となりました。

プロフィール
鈴木正視同窓会会長
〔元〕五カ田子供会会長。片平小学校第二代
 PTA会長。白鳥中学校第十二代PTA会長。
 麻生区PTA協議会会長。川崎市PTA連絡協議会
 役員。川崎市青少年補導員。麻生区主任児童委員
 会会長。川崎市子どもの権利の日事業実行委員会
 委員長 他

[現在]民生委員児童委員。川崎市こどもの権利の
 日事業推進委員会委員。片平こども文化センター
 運営委員。川崎i童謡の会役員。輝楽代表。
 他

  

 

同窓会活動の主な内容
  同窓会報の発行 年一回
同窓会入会式3月
役員挨拶、規約の説明
入会記念コンサート
同窓会ホームページ

同窓会役員・理事
会 長    鈴木 正視(15期)
副会長    原  慶應( 18期)
副会長    梶   稔(23期)
事務局長   河上 喜之( 23期)
事務局員   尾作  均( 24期)
事務局員   山内 忠章( 28期)
事務局員   堀田 英史( 45期)
事務局(会計)間中 禎二(22期)
会計監査   山田 秀樹( 20期)
会計監査   稚井 芳春( 24期)
顧  問   関日 椎男( 2期)
顧  問   海老澤芳夫( 2期)
顧  問   渡辺 辰夫( 12期)
常任理事   重田恵美子( 6期)
  〃    野島  保( 10期)
  〃    井上 正春(17期)
  〃    小松  勉(18期)
  〃    笠井真木子(23期)
  〃    こ暦律一郎( 29期)
  〃    青戸 正吉( 29期)
  〃    斉藤 浩城(34期)
  〃    島崎 泰幸(50期)

        

校舎の改築会議始まる
                   同窓会会長15期    
                         鈴木 正視     

子どもにとって安全で安心できる
「学び舎」であること。
地域にとって郷土文化を保存でき
る場、コミュニティの場としての校
舎を要望。

 児童憲章、「児童は、人として尊
ばれる、社会の一員として重んぜら
れる、よい環境の中で育てられる」
そして6項では、「すべての児童は、
就学のみちを確保され、また、十分
に整った教育の施設を用意される」。
とあります。
 ブールがない、武道場、特別活動
室もない。体育館は雨漏り、学校地
が生活道路として使用されている。
 
柿生中学校校舎の建て替えのため
の会議、校舎改築推進協議会が始動
しました。この会の委員は、町内会、
地域代表、PTA現・元代表、同窓
会代表、学校より校長、教頭、代表
の先生方で構成されています。この
会議は、どのような校舎に改築した
ら良いか検討する会です。もう一つ
の会は川崎市校舎改築検討委員会で
す。川崎市の提案と前者の会で検討
されたことを話し合っています。
 子どもたちのほしい「学び舎」と
は、温かみのある教育環境でしょう。
高台の緑の豊かな環境と調和し、 一
体となった景観を創りだすように配
慮してほしい、と思っています。
 




 設備の希望 (ここからは私の私案が入っています。)

 今まで〃なく″我慢していた「プ
ール」、ただ泳ぐだけではなく、服
を着たまま水の中に飛び込んだらど
うなるか、訓練したり、また防災の
拠点としてプールは貴重な水源です。
通常プールには400トンもの水量があ
るとのこと、柿生中学校は高台に位
置するため周辺で火災が発生した場
合、消火用として貴重な水になるで
しょう。地震時には雑用水用として
利用できます。
 体育館は子どもたちの運動の場、
集会の場として利用されていますが、
災害時には避難生活をする場所にも
なります。非常時の暖房の仕方や炊
き出しの場所の利用も考えて作って
ほしいです。
武道場(格技室)柔道や剣道の練
習を行なう場ですがその他、壁面に
鏡を取り付け、ダンスの練習ができ
るようにしたらどうでしようか。
 音楽室、柿生(中)は吹奏楽部が活発
に活動しています。広い防音を施し
た音楽室を望みます。ロツクバンド
の練習もできることでしよう。
 コンピュータ室、 一人一台のパソ
コンの設置を希望します。他、理科
室、工作室、美術室、視聴覚室、調
理室、和室(お茶、囲碁、将棋がで


きる)図書室、ボランティア活動室、
学習コーナー、放送室とミキサー室、
教育相談室、カウンセリング室、印
刷室、生徒会室、PTA会議室、普
通教室、トイレは清潔で、明るく安
心でき愛されるトイレ作りを。等を
望みます。次代を担う子どもたちの
健康を守り、快適な学習の場を作り
出すことは私たちの責任です。
郷土文化を保存できる場とコミ
ュニティの施設を。

 柿生村、岡上村は市制・町村制が
施行された明治22年に誕生しました。
平成元年の100年目に「誕生100年祭」
が行なわれ、この時が川崎市合併50
年になります。そして現在、川崎市
合併68年目、後2年で節目の70年に
なります。その昔柿生は都筑郡の北
部に(高津地区方面は橘樹郡)位置
していました。この地域は江戸時代
から寺子屋の就学率が高く、教育が
 
熱心でした。分教場は、黒川分教場、
片平分教場、岡上分教場、下麻生分
教場、上麻生学校、があったのです。
近代宅地造成が盛んに行なわれて
いますがその時、出土した化石や土
器等がある場所に保管されています。
柿生の歴史や文化芸術を後世に伝え
残し、この地域に住む人(子どもか
ら大人まで)、ふるさと意識の高揚
を計るためにも世代を越えた交流ス
ペースが必要です。コミュニティの
施設を要望しています。校舎改築検討委員会はまだ始まっ
たばかりです。川崎市の財政が困窮
化していることはわかっているので
すが、子どもにとっても大人にとっ
ても、 一度建てたら100年は使える校
舎を希望しています。

 

文化祭

文化祭「ふれあいの集い」に
「輝楽」(ソーラン鳴子踊りチーム)出演

平成十七年十月二十日、体育館で
は柿生中学校全生徒が集まる中、東
柿生小学校児童による吹奏楽の演奏
が行なわれ、その後、元読売巨人に
所属し現在野球評論家の江藤省三氏
の講演があり、そしてソーラン鳴子
踊りチーム「輝楽」の皆さんによる
踊り「かわさき踊り」と「ソーラン
鳴子踊り」が被露されました。
 この日のメンバーは、4歳から小
学生、大人18人が舞台に。披露する
チーム輝楽は当校の同窓会会長でも
ある鈴木正視代表。「はじめのきっ
かけは地元、五カ田の盆踊りに子ど
もが大勢参加してくれたら、と考え
呼びかけたのが四年前、もっとたく
さんの人に参加してほしい、と町会
から独立し、自費で活動しはじめた
のが2年前、輝楽の立ち上げとなっ
た」とのこと。「中学時代は運動ぎ
らいだった、代表だから仕方なく
練習している内に踊れるようになっ

た」とのこと。現在練習しているメ
ンバーは3歳から60歳代まで53人が
属し、月2回月曜日の夜、白鳥中学
校の体育館を練習の拠点に、あさお
川の桜祭やあさお区民祭、かわさき
舞祭などのイベントに出演している。
いい汗を流し健康に良い美容によい、
脳が活性化して良いそうです。そし
てコミュニケーションに良く、地域
が元気になることでしょう。
体育館では、写真にあるように輝
楽の皆さんと生徒が一緒に、ソーラ
ン鳴子踊りを踊って楽しむことがで
き、ふれあうことができました。
                -事務局-

同窓会

20期 長瀬 和徳    

卒業後、近くに住んでいる人は4
〜5年前から年に2回程度集まって
いますが、今年も1月に20名ほど集
まり、新百合ヶ丘で「青葉川菜館」
という中華料理店をやっている同級
生の店で新年会を行いました。二次
会はいつものようにカラオケに行き
大変盛り上がりました。
私達は第20期(1968年)卒業
ですが、平成14年6月に卒業後初め
て同窓会を行いました。この時が1
回目ということもあって約80名の出
席者があり、ホテルモリノで盛大に
行うことができました。
卒業後一度も会ったことのない人
も大勢来て、いざ顔を会わせても名
前が思い出せない人もいましたが楽
しい一時を過ごすことができました。

 

 

次回の同窓会は5年後にやるとい
う事でしたので、2007年にやる
予定ですが、楽しみにしている
人も沢山いると思います。


柿生中学校昭和54年度卒業生同窓会

32期 村上 慎慈  

昨年の6月4日(土)に町田市ホ
テルエルシーにて柿生中学校昭和54
年度卒業生同窓会が、卒業後初めて
開催されました。
当日は、当時担任の久保田・熊倉
先生を始め80名の卒業生が参加しま
した。
卒業して約25年ぶりの再会の人が
かなり多く、当時の面影がある人、
ない人、ひとそれぞれ違う時間を過
ごしてきて驚きもあり、感動もあり
ました。このような集まりは、何か
のきっかけがないと開催できません
が、我々の年度は25年の月日を必要
としたようでした。
これをきっかけに9クラスで1ク
ラスに1名のお世話係りができまし
たので今後、同窓会は5年に1度、
又、各クラスで2年に1度程度集ま
ろうと話がまとまりました。

 

今後、柿生中学校を卒業した人た
ちが末永くお付き合いできることを
祈りながら、54年度卒業生同窓会の
報告とさせていただきます。


 


母校通信

麻生区イメージツング
「かがやいて麻生」を歌ったわけ

      合唱団顧問 渡邊 寿子

毎年6月に行われる麻生音楽祭が
今年度で20回を迎えました。その記
念として、麻生区のイメージソング
を作ることになりました。歌詞を一
般公募し、専門の作曲家がメロディ
ーをつけました。そして、麻生区の
人たちに親しまれていくために、C
Dを作ることになりました。今年度
のNHK全国学校音楽コンクール神
奈川県大会で柿生中学校が銅賞をい
ただきましたが、川崎市の中で入賞
したのは東高津中学校と我が柿生中
学校だけだったのです。そんなわけ
で、CDデビュー(?)の運びとな
りました。
 このCDには、斉唱、女声二部合
唱、混声三部合唱、ポップス調、管
弦楽、吹奏楽そして、ピアノ演奏と
一つの曲を多様にアレンジして収録
されています。演奏は全て、麻生区
在住の人たちで行われました。
水もさわやかあさおの流れ・・・
ではじめるメロディーは、三分の二
拍子で、最初は何となく歌いづらか
ったのですが、今ではふっと口ずさ
むほど、親しみをおぼえるようにな
りました。CD録音の話が出た時は、
団員みんなで喜びました。「とうと
うCDデビューだよ」って。
柿生中学校合唱団は、部活動では
なく、部活動に入部している生徒も
歌いたい人が、昼休みに集まって歌

っている準部活動です。今年で10年
目になりました。人数も増え、いろ
いろなコンクール等で入賞し(昨年
度はTBSこども音楽コンクールで、
東日本大会に出場しました)生徒会
からも部費をまわしてもらえるよう
になりました。柿生中学校の合唱団
に陽の目が当たるように(?)なっ
たのは、3、4年ほど前からでしょ
うか。文化祭で演奏している時に、
ある先生の後ろで聞いていたおばあ
ちゃんが「心が洗われるような声だ
ねえ」としみじみ言っていたらしい
のです。そして、その翌年、麻生区
民祭の歌声コンテストに、合唱団で
出させてもらい、「イエスタデイ」(混
声4部合唱)を歌ったのですが、麻
生区在住の目の不自由な方がそれを
聴いていて、「感動しました」との
内容のお手紙を校長先生宛に送って
きたのです。そのあたりから、合唱
団が認められるようになりました。

 

運営上の一番の悩みは、部活動との
兼ね合いです。部活の大会などに迷
惑にならないようにしていますが、
合唱の方の大会や演奏会のために昼
休みだけでは練習がうまくいかない
ので、放課後や休日なども練習する
ことが数回あるのですが、部活を休
めないとの理由で、練習に参加でき
ない生徒がいます。合唱はバランス
を大切にするものなので、数人欠け
ると練習が成立しないのです。こど

 

もたちの素晴らしい力をみんなで共
有しこどもたちのためにいろいろな
活動を補佐していきたいと思ってい
ます。3月26日に、柿生中学校の体育館
で、吹奏楽部と共に演奏会を行いま
す。今年で10年目を迎える、合唱団
の素晴らしい響きをお時間がありま
したら聞きにいらして下さい。そし
て、今後とも柿生中学校の音楽活動
にご理解ご協力をお願い致します。



PTAより
                      PTA会長   奈良 勇

柿生中学校の出身ではありません
が、子供がお世話になっており何か
少しでもお役に立てればと、今年度
のPTA会長をお引き受けいたしました。
長い歴史と、この麻生地区を代表
する中学校という事でたいへん責任
重大なポストであると認識しながら
やっております。
既に様々な行事を体験いたしまし
たが、子供たちの活気あふれる笑顔
と笑い声、そして何事にも一生懸命
取り組む姿勢などを拝見しまして、
逆にこちらが元気をもらっているよ
うな感じさえ受けました。

教育の場を取り巻く色々な問題、
マスコミ等で報じられている凶悪な
犯罪など考えなければならない問題
が多々あります。
その中で、かけがえのない子供た
ちと共に考え、共に成長させていた
だこうと思っております。
皆様と共に今年度、楽しく、充実
した年にしてまいりたいと思います。
どうぞよろしくお願い致します。



 
同期会を開催する場合は、事務局までご一報ください。 

柿生中学校: 044−988−0004  メール: kakichu21@aol.com