平成17年 (2005年) 3/10   

  第7号        戻る


川崎市立柿生中学校

  同  窓  会  報  



校舎の改築を望む
             
  23期 河上 喜之 


 川崎市内では昭和三十〜四十年代に建築された小学校・中学校の改築が徐々に進んでいます。この改築計画には柿生中学校も含まれているようです。
柿生中学校の通学区域内の柿生小学校でも校舎の全面的な改築が行われ、プールを屋上に持つ新しい校舎が一昨年完成しています。
柿生中学校では昭和42年に体育館と鉄筋コンクリートの校舎の一部が建てられました。私が入学した昭和43年には新一年生の教室は開校当時の木造校舎で、床には生徒たちが踏み抜いてしまった穴があいていることもあるような状況だったので、まだ新しい鉄筋コンクリートの教室がうらやましいものでした。やっと二年生になって鉄筋コンクリート校舎に移った時は非常にうれしかったことを覚えています。残りの本造校舎も昭和48年に鉄筋コンクリートの校舎に改築されました。
その校舎も建築後30年以上経っていることになります。そのため老朽化が進み、体育館などで雨漏りなども見られています。

 

      

さらに、今後は耐震対策の施された校舎であることも必要です。また、柿生中学校にはプールもありません。これらのことから早期の校舎の改築が望まれているところです。
しかしながら、川崎市では財政が困窮化しているという状況があり、学校校舎の改築は計画されているものの、その進行は遅いものとなっているのが現状です。
同窓会も、PTAなどと連携して市への働きかけを行い、柿生中学校校舎改築の早期実施を実現させたいと思っております。

 

大人になるために
             
  15期 鈴木 正視

 昔は緑豊かな自然がたくさんあり、子ども同士が戯れ自由に木や土を利用して楽しく遊べて良かった、と私の年齢より上の人は思っていることと思います。その環境も、50年前(一九五〇年頃)から徐々に経済が復興し、30年前から高度経済成長期となり、山や谷を開発して緑を減らし住宅を作り、畑や空地にはアパート、マンションや駐車場を作ったため、子どもたちが遊べる自然環境は減ってきました。また人々は、現金収入を得るために企業労働者となり、企業のためだけ?にわが身を棒げ働いてきました。その犠牲は家族に向けられ、家庭内の対話はあまりなく、疲れて帰ってくると父親と子どもは遊ぶこともなく、その代償は「物」や「金」を与えることで済ませ、生き方やマナー。そして愛情を与えることもしなかったのではないか、と思われます。家庭内であまり対話がないため、コミュニケーション能力も身に付  

 

 

かない子ども、また子ども自身も集団で遊ばなかったためか、人間関係を学べなかったのです。   この時期から受験戦争、この競争から子どもたちは競争の世界に入り、塾に入る競争から中学、高校、大学、そして就職するための競争。この就職のため田舎から職を求めて都会への移動が始まり、子どもの遊び集団が消えると同時に人への「おもいやり」も消えていったのです。そんな時代に生まれた子どもたちも現在30歳前後となりました。親となったが子どもにはお弁当を作ろう、としても作れない。教えられてこなかったからか。コンビニやスーパーに行けば、お弁当やお惣菜(ロールキャベツやラーメンに入れる野菜の具)が売っているからか、家庭内にはまな板や包丁がない、とのこと、切るのはハサミ? 電子レンジがあるからか、共働きで忙しいためなのか。これほど助かることはない、が子どもは親が料理を作っていると自然と学ぶこともできるが、

これでは学べない。また、自分が産んだ子どもを0歳から保育園に預け、2歳〜3歳でお稽古事をさせ、小学校に行く頃から学習塾や進学塾に。子どもは遊ぶ時間もなく、お稽古事や塾の空いた時間にTVゲームやマンガを読んで楽しむだけ。子育ての外注化は中学生や高校生になった思春期に、たいへん心配です。この様に子育ての環境が変化していますが、人間はロボツト(機械)ではありません。子どもには年齢に相応しい環境が必要です。大人になった時、コミュニケーション能力は大切です。それを自然と学べるのが子ども時代の集団遊び(大人の世界を模倣した「ごっこ遊びしです。人との付き合い方、友達との距離の取り方、けんかの仕方、傷つけたり、傷つけられた時の対応、我慢すること、話し方、人への思いやりの気持ち。頭脳は楽しい遊びをすることによってよく働き活動します。使えば使うほど成長し、楽しく学ぶことで脳が働き真に身につきます。よく遊ぶ子どもは、自分で考えたり判断したり、問題を解決する行為を絶えず繰り返すことに 

より、その積み重ねがいつの間にか自分自身の自信となり、親に頼っていた子どもが一人前の大人として能力を身につけることになります。今、子どものままの脳の状態で大人になってしまった人が増え弱い子どもに対して危害を与えている事件が増えているのも、集団での遊びをしなくなったからだと思います。
さて、遊びは年齢に合った遊びが必要です。小学生の頃にTVゲームに夢中になると子どもの脳は、高齢者に多い痴ほう性の脳と同じになるとのこと、自分で考えることがなくなります。
中学生にとって必要なことは運動(スポーツ、踊り等)です。身体を動かすことにより成長期により成長することができます。集団での運動は協調性やコミュニケーションを学ぶことができ、また脳の働きを良くします。もちろん学問の勉強も大切です。大人になるためには。
(私は今「よさこいソーラン」の踊りの練習を、子どもから大人25人程で練習しています。大変激しい踊りです。)


        
少子化の影響

  現麻生区PTA協議会会長
 23期 梶 稔
(同窓会副会長)

日本の人口は、平成14年1月に発表された国立社会保障人口問題研究会「日本の将来推計人口」において、二〇〇六年の1億277
4万人をピークに、日本の人口は減り続けると予想されています。
二一〇〇年における総人口は6000万人、つまり半減するという結果が出ています。
今年に入り、少子化という言葉が新聞などマスコミ等で頻繁に報道されており、この少子化がもたらす影響は多方面にわたると言われています。
川崎市においても小学校では昭和55年度、中学校では昭和61年度以降、児童生徒数の減少が続いています。このため、多くの学校で
学級数が減少し、「学校の小規模化」が進展しています。
また、麻生区でも大規模住宅開発が続いた影響で学校の小規模化と大規模化が同時に進んでいる状況にあるといえます。 




柿生中学校も昭和22年に開校後、地域の住宅開発による人口増加に伴い、生徒数が増加し、白鳥中学校、王禅寺中学校、白山中学校と順次分離開校してきました。この分離に伴い、柿生中学校の通学区域も縮小し、現在は束柿生小学校・岡上小学校の全部、真福寺小学校、柿生小学校の一部が通学区域になっています。
その結果、同窓会会員の子ども達は母校である柿生中学校に通学していないのが現状であり、 一抹の寂しさがあるのではないかと思います。
しかし、先に述べた少子化の影響により、分離した王禅寺中学校・白山中学校とも生徒数のピークが過ぎ、減少が続いており、小規模校になりつつあります。
このような中、通学区域の見直しや学校の統合等を含めて適正規模、適正配置の検討が進められています。
少子化は、日本の将来や年金問題、経済問題のみにかかわらず、身近な地域の問題にも波及していることを理解しておいていただきたいと思います。
       

約 束

 18期 藩合 多恵子

「オリンピックの年に集まりましょう」の約束の元、私供第十八期同窓会も三度目を十六年九月に無事終えることが出来ました。
早くして逝ってしまった友も何人かおり冒頭皆で黙祷から会が始まりました。
早いもので五十も半ばに差し掛かる年齢となり、消える若さと懸命に聞っている、皆がいました。命も未来もすべてが永遠にあると思えたあの頃、夫々の人生を生きてきた今、あの頃に戻ることは出来ませんが、懐かしい友とひと時を共有出来る事は、ほんの少し戻れたような、掛替えのないひと時を夫々に持てた事と思います。そろそろ四年に一度では間が長い年齢になったとの声も聞こえてきましたが、とりあえず、オリンピックの集い大切にしていきたいと思っています。

 

 


18期の皆さん

5年ぶりの同期会

 22期 荒井 和子

私達22期卒業生は昨年10月新百合ヶ丘ホテルモリノにおいて4回日の同期会を開きました。35歳の時から5年ごとに開かれて、今回の同期会では皆50歳です。4クラスー59名のうち、参加人数は今回少し少なくて42名でした。人数はちょっとさみしかったのですが、3人の先生方Aクラス奈良実先生、Cクラス鈴木浩先生、Dクラス村井悠先生も参加してくださ
り、皆学生時代に戻って楽しいひと時を過ごしました。二次会になっても三次会になっても人数は滅
ることも無く″これから毎年開いても良いね″と皆の声を聞きながら閉会となりました。
写真は3人の先生を囲んだCクラスです。

 



22期の皆さん

 

 

母校通信

同窓会からお祝い金贈呈


鈴木正視同窓会会長が串問満子校長にバドミントン部、吹奏楽部、
合唱団の関東大会出場、そして吹奏楽部の東日本大会(北海道2泊)
実質全日本大会に出場したことに対して9月11日、11月24日の二度、
校長室にてお祝い金を贈呈しました。
以前より数々の賞をいただいている吹奏楽部ですが、今回の賞は
管楽器、打楽器、35人のメンバーが一つになり練習の成果が発揮で
きたからではないでしょうか。これからも、いい音を聞かせてくだ
さい。本当におめでとうございました。        (事務局)

 

 

 

コンクールヘの道のり

                              吹奏楽部顧問 渡邊 寿子
「今年は当たり年だね」と、誰かに言われました。本当に
そうでした。まさか、札幌交響楽団のホームグラウンドに
しているステージで演奏できるとは思ってもいませんでした。大きなステージを踏むことは音楽を志したものにとっては
夢心地です。今回はまたとない素晴らしい思い出となり
ました。
吹奏楽部員に感謝です。5月に新入部員を迎え、毎年
参加しているコンクールに新しい形態の部門にチャレンジ
することは少々躊躇いもありましたが、表現力を高める
ためにも身体を使った演奏は魅力的でした。

 

 


音もなかなか出ない1年生に、早く舞台慣れさせなけれ
ばと、麻生音楽祭でデビューさせ、その後は今回演奏した「吹奏楽のための木挽き歌」の練習に取り組みました。
2、3年生は昨年と同じ曲なので、なんら問題はないのですが、パート毎にポジションが変わるため苦労した生徒もいました。また、ソロの多い曲で昨年と同じように演奏できずいろいろと試行錯誤を繰り返しました。夏休みに入って振り付けを始めました。上の大会に行く毎に配置を換えたり動きを変えたりしました。東日本大会でも数名の審査の先生方から満点を頂いたことに誇りを抱いています。

 

 

関東大会連続出場にあたって

                         バドミントン部願問 大熊 誠ニ
一本集中!

柿生中学校バドミントン部は、このフレーズを合い言葉に、日々の練習に熱心に取り組んでいる。
ここ数年、関東大会に連続で出場している原動力となって
いるのは、子ども達一人一人の努力の成果であるといえる。
試合は一人でするものではない。試合に出場する選手は、
相手と厳しいラリーを繰り返しながら、一本を目指す。
  ベンチに居る控えの選手は、大きな声をかけて応援を
する。応援席からは部員たちのかけ声や拍手が響いてくる。
保護者の方々からの暖かい声援も聞こえてくる。

 


きっと、その思いの一つ一つが重なり合って、「勝利」へと
導いていくのであろう。
三年生は、これまでの自分の努力と、関東大会に出場
した部の一員としての誇りを、これから始まる新しい生活での力としてもらいたい。
後輩達は、これからも日々の活動、一本一本のラリーを
大切にし、先輩たちが作り上げてきた良き伝統を引き継い
でもらいたい。結果関東大会に出場できなかったとしても、日々の努力が、必ず自分自身の力になることを信じて、今出来る精一杯の努力を続けてもらいたい。

 

編集後記

吹奏楽部・バドミントン部以外にも本年度も柿生中では運動部・文化部とそれぞれ大活躍しておりますが、今回は顧間の方からのご寄稿があり、結果を掲載する余裕がありません。これについてはホームページの方に掲載させていただきたいと思います。    (事務局)

 

 
同期会を開催する場合は、事務局までご一報ください。 

柿生中学校: 044−988−0004  メール: kakichu21@aol.com