2001/11/10                                                                                                                                            第4号        戻る

柿 生 中 学 校

  同  窓  会  報  




  

   
歴史ある柿生中に赴任して
                          校長   串間 満子
柿生駅から信号を待つこともなく学校の坂下へ、いざ坂上まで一挙に登ると桜の葉がそよそよとなびいています。池の噴水が冷気を感じさせます。今年は気象庁始まって以来の酷暑といわれていますが、早々と水打ちされた職員玄関を前にしますと吹き出る汗もスッと引きます。この四月川崎駅に隣接する商店街にある南河原中学校から着任をしま したので、自然に恵まれた環境に感動の日々を送っています。 

『柿友会』や『同窓会』の活動を通して、柿生中学校の永い歴史の中で創りあげられた良き伝統を大切にしながら、さらに、新しい世紀に相応しい学校づくりに努めなければと心に誓う次第です。                                               生徒は、豊かな自然と温かい地域環境の中で、部活動に 学校行事にそして、勉学に真剣に取り組んでいます。「生き生きとした生徒の活動」を通して、中学生としての自覚を持ち、充実した学校生活を送ってほしいと強く願っています。
 微力ながら、頑張りたいと思います。今後ともよろしくお願い申し上げます。

森田先生の故郷
                   
9期   小清水  貞夫
  私が中2の時に先生は柿中に赴任された。神奈川国体の開催年でもあり、国体旗の搬送に参加されたり、サッカー選手あがりの先生はおおはりきりでどちらかと言えば内向きとも言えた学校を取りまく環境を大きく変えたと思う。
 我々生徒との関わりで言えば、スポーツでは卓球を大いに普及させたことであり、また生徒会活動の指導にも熱心にあたられ、規約の制定やら、活動の組織化と運営に指導力を発揮された。活動は生徒達の手で活発に行われ、かく言う私も生徒会長、生徒会議長を務め、意気に燃え、その経験は、高校、大学、社会での活動に多いに役立ったと感謝している。
 中学卒業後はご無沙汰し、同期会でお話するくらいで、私自身も高度成長期の日本におどらされ、関心は地域よりも域外、世界へと向いていた。何時の同期会か忘れたが先生が結婚され、玉川学園に住んでおられることを聞き、「いずれお国へ帰られるのでしょう。」との問いに「かーちゃんは水洗トイレもなく、ガスもないところでの生活は嫌だ」と言われており「難しいね。」とお話。妙に印象に残っていた。先生の故郷とは一体どの程度の田舎なのか。山口県の日本海側とは聞いていたもののピンとは来なかった。
 仕事柄、日本中を駆けめぐっていたが山陰地方はなかなか縁がなかった。漸く、萩市でのプロジェクトを社内で耳にするようになった。確か、森田先生の故郷の近くではないかと調べてみると、明治維新で大活躍をした元勲を大量に生み出した地。しかし、交通の便が悪く、この時点では近くに飛行場もなく、頼りとする山陰本線は列車が何本も走っていない。そのうちに行こうと等と思っているうちにプロジェクトは終了し、私も体調を崩し、行く機会を失ってしまった。そうこうしているうちに、先生が同窓会報に投稿され、私の体調も回復してきたのでこの機会を逃すものかと先生にコンタクトし、今回の訪問となった次第。実に20年ぶり位にお会いしたのだが年はとったものの元気な点は何よりであった。 
   
最近出来た石見空港でお会いし、車に乗せていただき、約一時間、萩市へと向かった。宿は東萩駅前のホテルを予約しておいたので、初日は先生の故郷福栄村、翌日は萩市内を案内して下さるとのこと、ご厚意に甘える事とした。 市内から車で15分、隣村が先生の故郷絵福栄村芥。萩に最も近い街道筋に故郷はあった。谷あいではあるものの、田園地帯、周囲を塀で囲まれた米倉、居住部分、藩主接待部分よりなる大きな家、表門を入ると庭には内門があり、母屋は赤瓦の重厚な構え。殿様の鷹狩り休憩所であったとの事。話を聞いて、解ってきたことは絵実家は代々庄屋を務め、ご本人は14代目当主であり、退職後故郷に戻り、奥さんの希望に沿って生活部分に改良を加え、2人で住んでおられる芥と言うこと。
 

思うに家の掃除、庭の手入れだけでも大変だ。まして国の重要文化財に指定されているとのこと、勝手に手を加えるわけには行かない、絵えらいところに住んでおられる芥ことが解った。
 さらに、びっくりした事に森田家は明治維新に多大な影響を与えたかの吉田松陰の義母の実家でもあった。松蔭は吉田家に養子として入籍したわけである。
絵先生が吉田松陰と繋がりがある芥と誰か一人でも聞いていれば何らかの形で我々の耳に入るはず。今日の今日まで知らなかった。翌日松蔭神社にお参りし、松蔭塾を見学したが当時のまま保存されており、ここからかの有名な人達が育って行ったのかと考えると感無量であった。
 松蔭塾のあとにもう一個所案内すると連れて行かれたのが熊谷美術館。萩藩最大の豪商であった熊谷家の住宅(国指定重要文化財)の土蔵を三棟、美術館として利用し、一般の人に開放している。民芸品、美術品など豪商ならでの収蔵品を逐次公開しているとしている。今回私が拝見した中ではかのシーボルトが寄贈したと言う日本最古のピアノは最も興味を引いた。

 

 

この熊谷家には叔父さんが養子として入っており、森田家の親戚。大きな家に立派な庭。実家に劣らず貴重な文化財、個人としてどのように維持していくのであろう。他人事ながら、気になった。先生の故郷がこれほど由緒ある、名家とは知らなかった。先生が我々とは何処か違った雰囲気を醸し出していた原点ではないかとかってに納得した。
 絵多いに宣伝します芥と了解を得てありますので何かの機会に訪ねてみる事をお勧めします。絵教え子が来たのは君が初めて芥とも言われましたので大変お喜びになるはず。
 住所 〒758―0213
  山口県阿武郡福栄村黒川503
 お勧めの足
山陽新幹線小郡よりバスで東萩行きが便利。

 

 


 

柿生中学今昔2


 今号は、1968年と1973年の航空写真です。
もしかしたら、あなたが写っているかも。

  

1968年(S43)           1973年(S48)     

 

同窓生レター
               再 会
                                              8期  京 利幸

 残暑で焼けつくような平成12年9月3日(日)の午後、新百合ヶ丘フライツァイトの自由亭で、第8期の同窓会を久しぶりに盛大に催した。
 これまでに2年毎に開いて数回続いてきたが、いつの頃からか途絶えてしまっていた。再開を望む声が大きくなり、これまでの幹事が集まり打合せを何度も重ねながら再開に向けて準備をし、八年ぶりの同窓会を開くことができました。遠藤先生は九州の霧島に住んでおり、残念ながら欠席でしたが、座は大いに盛り上がり楽しい時間は瞬く間に過ぎていく。
 卒業して45年、還暦を迎える歳になってしまいましたが、気持ちはまだまだ若く理想は高く希望に燃える同期の集まりでした。
 麗に歳を重ねていきたいが、寂しいことに、同期で8名の者が他界しており、参加者一同でご冥福を祈りました。又、住所がどうしても分からない者もおり残念でした。次回は平成14年度に開くことが決まり、50年の記念には一泊二日で温泉にでも漬かりながら、夜を徹して旧交を温め語り合おうということになり、同期の結束が図れた意義ある懇親会でした。

 

母校通信
          母校「柿生中」の教育活動に協力してみませんか!
                                 教務主任  前田 高幸

 平成十四年度から「ゆとり」の中で、子どもたちの「生きる力」を育むためにすべての公立中学校で毎週土曜日が休みになります。また、新学習指導要領では「生きる力」の育成をめざし、これまでの教科指導に加え、「総合的な学習の時間」が新設され、各中学校の創意工夫により展開されています。今年度は週二時間を時間割に組み入れ、一年生が「地域調べ」、二年生が「福祉とボランティア」、三年生が「進路学習」に取り組んでいます。新学習指導要領の完全実施にあたる来年度は、選択と総合のトータルで週三〜六時間程度が時間割に組み込まれることになります。どの学年の学習内容においても、地域の特色や卒業生の皆さんの協力を必要としています。
 いままでは、「学校は敷居が高いところ」という認識があったと思います。しかし、これからは地域との協議により地域の特色を活かした学校づくりが求められています。
 同窓生のみなさんも母校である柿生中学校のさらなる発展のために、教育活動に積極的に参加してみませんか。連絡先は、稲葉教頭になっていますのでよろしくお願いします。

 

柿生小学校校舎お別れ会
         23期  高木 浩介

 柿生中学校に入学された方の母校は、柿生小学校という方も多いと思います。
 この度、校舎老朽化のため取り壊され、新校舎となることが決定し、工事が始まります。
 それに先立ち夏休みに入った7月21・22日校舎お別れ会開放が実施されました。
 校舎内は、壁や廊下など記念のためのコメントを書くことが出来、名残を惜しむ卒業生や現役の小学生からの様々な言葉が、書かれていました。

 
バザーへどうぞ
       PTA会長  梶  稔

 秋には学校行事が目白押しです。
 体育祭に始まり、10月21日(日)には文化祭が開催されます。
 そして、10月27日(土)にはPTA活動でも最も大きなイベントである「ふれあいバザー」が行われます。
 一度母校へ足を運んでみてはいかがでしょうか。バザーではいろいろな模擬店が出店し、その中のお餅つきでは、多数の同窓生の方々が一日お手伝いをしています。
 ぜひ、みなさんも後輩と一緒にお餅つきをしてみませんか。
 お待ちしています。

 

 

柿中生 頑張っています!   バドミントン男女関東大会  柿生中学校同窓会担当  前田 高幸

 平成13年7月24日、中体連川崎ブロック大会において、バドミントン部の男子と女子が共に団体優勝しました。また、男子はシングルスで一・二・三位、ダブルスで二位となり、女子もシングルスで一位、ダブルスで三位と好成績を残しました。
 七月二七日の県中学校総合体育大会でも、男女ともに団体で三位、女子シングルスで清水寛子さんが準優勝し、関東大会出場を決めました。
 8月8日から茨城県石岡市で行われた関東中学校バドミントン大会は、校長先生や保護者の方々の応援の中、どの学校にも負けない立派な態度で開会式を終え、男女ともに第一回戦を迎えました。女子は埼玉県代表の武里中学校(全国大会へ)に健闘しましたが負けてしまいました。男子は千葉県代表の大椎中学校に二対一で勝ち、9日の二回戦に進みました。二回戦の栃木代表、雀宮中学校とは善戦しましたが、力及ばず負けてしまい、ベスト十六位という結果に終わりました。女子シングルスで出場した清水寛子さんも惜しくも一回戦で負けてしまいました。
 しかし関東大会に参加した生徒たちは、勝負以上のことを大会出場という経験から学んだのではないでしょうか。

 

事務局より

 同窓会前会長の小清水貞夫さんにおかれましては、病気療養中でありましたが、10月3日に他界されました。
同窓会の再生におきましては、多大なご尽力を頂きました。ここに謹んでご冥福をお祈りいたします。