佐渡裕さんとステージで無伴奏トランペット二重奏!!
絶対に信じないでしょう!?まず有り得ないお話だと思われるでしょう!?
しかし実際に起こった出来事なんです。
シチュエーションは2004年4月26日、西宮市立北六甲台小学校講堂でした。
佐渡裕さんは、今度西宮市で建設されている「兵庫県立芸術文化センター」の音楽監督に就任され、その事前準備も兼ねて西宮市内の学校や商店街で色々なイベントを精力的に企画されています。今回は「小学生と保護者の為の音楽教室」という事で、SHUNは厚かましくも初代PTA会長という肩書きを振りかざして学校に参り、校長教頭音楽専科の先生方と一緒に、教室の前の時間懇談させていただき、自己紹介もさせていただきました。
教室の進行は、@佐渡裕さんの紹介ビデオA指揮者ってこんな仕事Bオーケストラの楽器紹介C生徒たちの合唱指導D保護者の皆さんとの懇談会(質疑応答)という内容でしたが「SHUNさん、トランペットの楽器紹介する時に聖者の行進をするので、アドリブフレーズ吹いてくれますか?(=佐渡さんは一応一通りの楽器を音階ぐらいはお吹きになる。フルートは本職)」とおっしゃられ、身の程も省みず「はい!」と返事をしてしまったのです。楽器は勿論持って行っていませんし、ぶっつけ本番、キーも分かりませんし、チューニングもウォーミングアップも勿論ありません。楽器紹介用のオイルも塗っていないヤマハのカレッジモデルを手にして、ありゃりゃという感じでしたが、もはやひっこみが付きません。数百人の皆さんの視線を一身に浴びて、佐渡さんも調子に乗ってこられ、結局全曲やっちゃいました。ふうっ!!
席に帰る時には大きな手で握手していただいたし、子供達も大喜びで、地域や保護者の皆様も微笑んでくれました。まあこんなハプニングも楽しいもので、校長先生が最後のご挨拶で「初代PTA会長の高畑さんと佐渡さんが打ち合わせも無く曲が出来るのは音楽の醍醐味で、大変驚き楽しみ勉強になりました。」とおっしゃっていただき、顰蹙の機会で無かった事を安堵しました。
しかし佐渡さんは本当に気さくな方で、長年の友人のように接し、語ってくれました。
世界のマエストロですから、ステージでは真摯でも楽屋では気難しいのではないかと危惧していましたが、なんのなんの。親しみ易い素晴らしい音楽家でした。
佐渡さんのお話で感動したのは、世界指揮者コンクールで優勝した後、もう一度別のコンクールにチャレンジしたいとマネージャに言ったところ猛反対された。1回優勝して次回が予選落ちだったら仕事が無くなると。けどチャレンジしてもう1回優勝した。これも純粋にチャレンジしたいという音楽家としての魂があったから。それと入賞優勝の陰には、もっと自信満々で臨んだコンクールで何度も何度も予選落ちしていた悔しさがバネになっていた。という事でした。
やはり、順風満帆だけの人生ではなく、何度も挑戦し、挫折も味わい、それを突破し、チャンスを広げてきた結果が、現在の天職といえる指揮者道を歩めるプロセスになったのですね。
名人も一朝一夕にならず!努力の積み重ねが大切ですね。
本当に勉強になり、有意義な150分でした。佐渡裕さん、本当に有難うございました。
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