正統的管カラの楽しみ方

 

YAMAHAが毎年年始に実施している管カラ(管楽器カラオケ)大会も来年で8回目を迎えます。

過去6回出場し 全て入賞しているSHUNが(エヘン)入賞のコツというか、楽しみ方を書いてみました。

出場した神戸大会から、2名(組)の全国入賞者(一組はグランプリ)を輩出しましたが、演奏の内容は勿論ですが、それ以上の強烈な味付けが有るのですね。

1)ストーリー性

一昨年全国グランプリを獲得されたYご夫妻の場合は、若いカップルがコンサートに出かけるというストーリーで、衣装(旦那さんは50年代の縞の背広に蝶ネクタイにシルクハットにコンビの靴、奥さんはセクシーなロングドレスにふわふわなパープルーのストール)でまずため息を付かせ、椅子&テーブル等の小道具も配置して、プレーヤーというよりアクター&アクトレスとして、そこから演奏の各所で決めのポーズが有り音が無くても楽しめるほどの演出をされました。勿論演奏は舌を巻くほどの腕前で、オリジナルの二重奏編曲を息もバッチリ決められ、終わった時は、観客が思わずスタンディングオベーションする程。文句の無いステージでした。

2)大道具・小道具

昨年全国でオーディエンス賞を受賞されたKさんは、黒人3名編成のバンドで演奏するというシチュエーションで、等身大の黒人人形2体とトランペットを作成(奥様曰くお正月休みは製作に掛かりっきりだったとか)、からくり人形モどきのバーで、演奏しながらバックの人形が踊ったり演奏真似したりと、将に抱腹絶倒のステージを繰り広げられました。この凄さは現実に見てみないと絶対に分かりませんが、演奏中、観客は腹を抱えて愉しんでいました。

3)暗譜

このように観客を愉しませるようなエンターテイメント性を出すには、最低限暗譜が必要です。過去上位入賞でオーソドックスに演奏技術で聴かせた方でも殆どが暗譜されていました。又覚えこむほど練習しないと上位入賞出来ないというのも真実ですね。

4)オリジナル性 

その他の上位入賞を見ると、サックスではソプラノからバリトンまでマルチに持ち替える。ユーフォのとある方は「乾杯の歌」では実際にワインを片手にオペラ歌手さながらの風体で、演歌でチャレンジされたDUOは作業服に鉢巻きで。その他着ぐるみ有り、仮装扮装、楽器にライトを付けて電飾に等々、観客を愉しませ自分達も楽しみという企画満載ですね。

 

ではここからはコンクールの管カラで無く、毎日のように愉しむ(?)一般的なカラオケでのトランペット演奏の体験を少し記載してみます。

1)音域

いくら好きでも吹けない音域や調だったら演奏が出来ないですね。

まず最初は音域が狭い(精精1オクターブ半ぐらい)の曲を選曲します。

間違っても、最初からTSUNAMI等を選んではいけません。この曲は2オクターブ半の音域が必要で、トランペットで吹くと下のソから、2オクターブ上のドまで必要とされるのです。ですから基本的には五線の中で収まる(下のレから上のソぐらいまで)音域の曲目選曲すればOKです。

2)キー

キーとは調の事です。最初は途中で転調しないような曲を選びましょう。総じてPOPS系の曲の場合は、後半に半音上がる編曲になっている事が多いのですが、最初は簡単でも♭や♯が5つも6つも出てきたら大変です。(覚えこんでしまえば問題は無いのですが)カラオケでしたらキーコントロール機能が有りますので、吹きやすい調に替えてしまえば良いですね。

大雑把に言うと(厳密に純正調で云えば異議あるところ)、キーコンの目安はアップ1でフラット5つ追加(C♯)、2でシャープ2つ追加(D)、3でフラット3つ追加(E♭)、4でシャープ4つ追加(E)、5でフラット1つ追加(F)、ダウン1でシャープ5つ追加(H)、2でフラット2つ追加(B♭)です。という事は、元キーがシャープ5つ有って吹きにくい場合は、1つアップしたら臨時記号無しのキーになるという事です。同様に元キーがフラット5つの場合は、1つダウンしたら臨時記号無しで吹ける事になりますね。この音階理論をマスターすればどんな曲でも♯や♭が2つくらいまでの吹きやすい調に転換出来ます。但しカラオケメーカー各社で元キーが違いますのでご注意ください。A社のキーで練習しておいて、結婚式の余興で吹こうと思って当日行ったらB社のカラオケだったというケースでは大変悲惨な結果に終わります。(笑)

3)マイクとエコー

気持ち良くカラオケ演奏を愉しむには、マイクとエコーが必需品です。だって夜の巷で気持ち良く歌ってるお父さんのマイクのエコー切っちゃったらマトモに歌える人ってまず居無いでしょうね。ですからストレス発散のカラオケ遊びの場合は、伴奏音量もマイク音量も充分に上げて、エコーをたっぷり効かせて、自分でうっとりするぐらいで楽しみましょう。(コレが遊びたる所以ですね)

これは結婚式等の余興で一発吹く場合も云えます。スタンドマイクで、伴奏も大きな音量で且つマイクエコーをたっぷり掛けるように式場担当者に言っておきましよう。出来れば先述のキーの関係も有りますのでリハーサルしておかれる事をお勧めします。

それとつい大きな音量で吹いてしまい勝ちですが、マイクとエコーが有りますので、押さえて柔らかく吹く事が肝要です。耳を劈くような音は出さないように注意しましょう。(酔うとこの傾向が顕著になりますから)(爆笑)

 

さあ、貴方もカラオケでトランペットを吹いてみましょう!何度も何度も練習していくと、段々とオカズ(合いの手のアドリブ)も出来る様になりますよ。

 

この体験をしたい方は、月、水、木、金以外の夜7時以降にSHUNの会社にお越し下さい。(事前連絡してね!)特設練習場にてYAMAHAの管カラCDで一発吹けますよ。(笑)

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