仙台城から辰巳(巽)の方角に御鎮座された故をもって藩政時代普賢菩薩を合せて祀ったことから、十二支でいう辰年、巳年生まれの生涯の守護神としての信仰が厚く、仙台市内で講が結ぱれ、正月2日講員打揃って参拝されます。
平成12年、13年は当神社の干支にあたります。
【毎年旧1月24日】
太古、伊邪那美命、火具土神(火の神)を生み給い、黄泉の国に神去りましたが、火具土神の荒びによる災の起こらんことを慮り、之れを防ぐ方法として水(水波能売神)は匏(ひさご)を以て注ぎかけ、埴土(埴山姫神)は川菜にて鎮めるよう教えられたこの深い眞理を諭された由縁を以て斎行されます特殊神事として伝えられております。
この日参列者に授与される「火難除笑門来福」の注連縄は崇敬者の競ってこれを求められます。
この祭儀には火の神、埴土、川菜に係る特殊神饌が供されます。
【毎年7月24日】
藩祖政宗公、天正19年9月23日陸奥國岩出山に移ると同時に当神社も岩出山に遷祀され、翌日を縁日と定められて以来の神社祭儀中最も重儀とされる祭であります。
古くは旧6月24日に斎行していましたが、昭和に入ってから太陽暦7月24日と改められ今日に至っております。
戦後、前日の23日には大神輿の市内全域への渡御を市民こぞって奉仕し、戦災復興の気運を湧す賑やかな祭であって、今日の仙台発展の基礎となりました。現在は子供みこしによる氏子区域のみの渡御が行なわれます。
(秋季大祭)
【毎年11月23日(勤労感謝の日)】
春の祈年祭(2月17日)にその年の五穀豊穰を祈願申し上げ、秋の収穫を感謝申し上げる日本人の生活に密着した大事な祭であります。
愛宕大神を敬仰され御神徳に預る崇敬者が、県内各地に講を組織し、毎年好時季にこぞって参拝されます。