大天狗・烏天狗

 楼門両袖に天狗の座像があります。正面向かって右が大天狗、左が烏天狗です。
 天狗は、愛宕大神様のお使いと云われます。
 大天狗は愛宕太郎坊と云われ、天狗の中でも最高位の天狗と云われます。烏天狗は大天狗の命を受け、善道を司ると云われております。
 天狗の前にワラジがよく掛けてあります。古くより崇敬者が、旅行安全(道中)、交通安全、身体健康、病気平癒、八方除等の願いを籠めて奉納される民俗的信仰の表われで、人間如何に足が大事かを思わせる奉納品です。




烏天狗絵馬
【慶應四戊辰歳六月(1868)奉納】

 白石城主片倉小十郎景綱の長子重綱が、大坂の役に城主に代って出陣した折り、猪に乗った烏天狗が夢枕に現われて導かれたことによって翌日は大勝利を得たと伝えられます。その後は愛宕神社の絵馬額を書き直し維新まで奉納が続けられました。
 当神社の絵馬額は、慶應4年に片倉家後裔によって奉納されたものです。