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| 病症別漢方処方の選び方 > 鼻の病気 |
慢性副鼻腔炎(蓄膿症)発症の要因で最も重要なものは細菌感染のため、治療の中心は抗菌化学療法になります。しかし、抗菌剤の長期使用は副作用や耐性菌の問題があり、一定の限界があります。漢方薬は新薬と併用が出来、長期服用が可能という点で利点があります。 |
主な症状は、鼻漏、後鼻漏、鼻閉、臭覚障害、頭重感、頬部・鼻根部・前額部の鈍痛。鼻漏は黄色〜緑色の粘膿性、鼻道粘膜は浮腫状腫脹、また鼻茸を形成する場合もあります。 |
漢方薬は、鼻づまりを通し、頭痛を止め、膿性の鼻汁を軽減し、鼻汁や痰の排泄を促します。
@黄色〜緑色の膿性鼻汁、鼻閉、頭重感、鈍痛などを伴う場合。 葛根湯加辛夷川きゅう+桔梗石膏 A炎症症状が強い場合は便秘の有無に関係なく大黄を配合するとよい。 葛根湯加辛夷川きゅう+桔梗石膏+大黄
@アレルギー性鼻炎を併発又はアレルギー性鼻炎が原因と考えられるアレルギー性副鼻腔炎。 無色〜白色、時に黄色の鼻汁と鼻閉感が強い。 小青竜湯+桔梗石膏 A消化器が弱く、麻黄配合の小青竜湯が服用できない場合。 黄耆建中湯+排膿散及湯
@鼻閉、膿性の鼻汁、頭痛、咽痛など、炎症症状が強い場合。 辛夷清肺湯 A鼻粘膜が肥厚し、難治性のもの。 辛夷清肺湯+駆お血剤(桂枝茯苓丸、大黄牡丹皮湯など)
鼻茸が形成されていると、鼻閉感が特に強くなる。 辛夷清肺湯等が応用されると記載した漢方書がありますが、外科的処置が第一選択です。
@基本の処方で、慢性炎症を治し、再発を予防する 荊芥連翹湯 A慢性の鼻汁、鼻閉感がある場合 荊芥連翹湯+葛根湯加辛夷川きゅう Bアレルギー性鼻炎を併発するもの 荊芥連翹湯+小青竜湯 C消化器が弱く、体力がない場合 荊芥連翹湯+補中益気湯 D消化器が弱く、慢性アレルギー性鼻炎を併発する場合 柴胡清肝散+黄耆建中湯 |
2.伊藤良・山本巌:中医処方解説(医歯薬出版) 3.坂東正造:病名漢方治療の実際(メディカルユーコン) 4.緒方玄芳:漢方治療症例選集(現代出版プランニング) |
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