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百花園漢方薬局
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慢性中耳炎の漢方治療

中耳炎(慢性化膿性)について
(原因)
中耳炎が慢性化するにはいくつかの原因があります。
(1)急性(化膿性)中耳炎の治療を放置したり、不十分のまま中断または中止してしまった場合。
(2)中耳炎になり易い体質(風邪を引くと必ず中耳炎を併発する)や副鼻腔炎(蓄膿症)を罹患している場合。
(3)起炎菌の毒性が強い場合。
(4)抵抗力が弱っている場合。
(5)側頭骨の蜂巣粘膜が肥厚し、肉芽が増生している場合。など
(症状)
(1)鼓膜が必ず穿孔します。また、耳茸を認める場合があります。
(2)少量の粘液性または粘液膿性の耳漏を持続することが多くみられます。
(3)難聴、耳鳴りが多くみられます。
(4)年余にわたって続くことがあります。
(耳鼻科の治療)
抗生物質の内服と抗生物質、ステロイド剤の点耳、耳浴、鼓室内注入などが繁用されます。長期間の治療が必要ですが、それらが実際には十分な効果が得られないこと、副作用などの問題があります。
中耳炎の漢方治療
慢性化した中耳炎の治療は長期戦を覚悟しなければなりません。漢方による治療は、副作用を心配せずに長期間服用できること、耳鼻科では治療のしようがない中耳炎になり易い体質、抵抗力の低下に対する治療が出来ることが最大の利点です。
[炎症の(拡大)傾向がまだある場合]
(A)解毒証体質-「荊芥連翹湯(ケイガインN)」
風邪、気管支炎、咽・喉頭炎、扁桃腺炎、鼻炎などの炎症性疾患に罹りやすい体質。
結核性の体質。
小児期は風邪を引くと中耳炎、アデノイド、腎炎を起こし易い。
青年期、壮年期には中耳炎、神経衰弱、禿髪症、膀胱炎、膣炎、痔、痔ろうなどに罹りやすい体質。
総じて青白いまたは浅黒い皮膚、乾燥肌、やせ型、筋肉質、神経質、お腹をさわるとくすぐったがる。
ケイガインN「コタロー」
ケイガインN「コタロー」
(B)非解毒証体質-「小柴胡湯(ショウサインS)+桔梗石膏」
解毒証体質とよく似ていて鑑別がやや難しい面があります。
風邪を引きやすく、引くと気管支炎が長びき、肺炎をおこしたりする。
扁桃腺炎、頚部リンパ腺の腫れ、肝炎をおこしたりする。
癇癖症、神経質、少しもじっとしていられない。
眉間、こめかみに青すじがでたりする。
ショウサインS「コタロー}
ショウサインS「コタロー」
(C)解毒・非解毒証体質-「托裏消毒飲」
炎症があって、耳汁の流出を繰り返している場合に用い、排膿し、炎症を治します。
上記の体質をあまり考えずに、第一選択薬として用いてよい大変有効な処方です。
(煎じ薬)
当帰、川きゅう、白し、桔梗、p角、黄耆、金銀花、人参、白朮、茯苓

[炎症が治まったものの、薄い耳汁が止まない場合]
(A)黄耆建中湯
次のようなタイプの慢性中耳炎に用います。
汗をかきやすい。
食が細い、疲れやすい、どことなく元気がない。
抵抗力が弱っている。
サンワ 黄耆建中湯エキス錠
サンワ 黄耆建中湯エキス錠
(B)千金内托散
炎症はほぼ治まったものの、慢性化して薄い耳汁が流出して止まない場合に用います。
長期間の服用になりますが、大変有効な処方で、第一選択薬として用います。
(せんじ薬)
人参、当帰、黄耆、川きゅう、防風、桔梗、厚朴、桂皮、白し、甘草
(C)万荊子散
千金内托散とほぼ同様ですが、痛み、難聴、耳鳴りが主な中耳炎に用いる場合があります。
千金内托散で改善しにくい場合に使用します。長期間の服用になります。
(せんじ薬)
万荊子、升麻、木通、芍薬、麦門冬、地黄、前胡、茯苓、桑白皮、菊花、甘草、大棗、生姜

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